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目をこする ページ7

リヴァイside


俺たちは馬に乗って王都に向かった。

顔は一応隠してはいるが、バレないように裏道を通る。

俺もAも調査兵団としてそれなりに有名らしいからな。

俺たちは無事に地下街の入り口までたどり着いた。

「またここに戻ってくるなんてね」

Aはそう呟いて階段を降りて行った。

俺もそれに続く。

Aは地下街に入ると、俺の合図して立体機動に移った。

Aはどこに行くのかまだ教えてくれていない。

Aは十分ほど飛び回り、ある建物の裏に入った。

そこは他の建物の陰になっていて普通なら見つからない。

Aはそこに入って行く。

俺も続いた。

そこは木箱が積まれているだけの場所だった。

Aはそれをどかして木箱をこじ開け、ある紙を引っ張り出した。

「これが目的か?」

俺が問うとAは頷いた。

薄汚い紙切れにしか見えないが、これが手がかりなのか。

「読むのは後にするよ。ねぇ、私たちの住んでたところ、どうなってるか気にならない?」

気になると言えばなるが、長居はしたくない。

だが、好奇心が勝った。

俺が頷くと、Aはまた立体機動で飛んで俺たちの住んでいた場所に向かった。

そこは外見は俺たちのいた頃と変わりなかった。

だが、人気はない。

中に入ってみると、恐ろしく埃っぽかった。

「汚い!まぁしょうがないか」

Aは奥に入って行った。

俺も後に続く。

個室に入ってみると、まだ面影が残っていた。

色々見終わって俺が先に出ていると、Aが目をこすりながら出てきた。

こいつは埃アレルギーだからそのせいなのか、それとも泣いていたのか。

俺には分からないが、多分両方じゃないかと思う。

頰には涙の跡が光っていた。

そして泣いただけではなりそうもないほど目が赤かった。

というより、充血していた。

そして俺たちはそのまま帰路に着いた。

一体これでどんな手がかりを掴めたと言うのだろうか。

俺は有意義であったことを願う。

でなければAが気の毒だ。

まだ目をこすっている。

さっきよりも充血が酷い。

寄り道だったとは言え、これで無意味だったとなると、さすがにかわいそうだ。

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作者名:カシオペア | 作成日時:2017年9月16日 8時

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