散髪 ページ40
Aside
私は翌日、総統に手紙を書こうとペンを取った。
書こうとした時、ドアをノックされた。
入るように言うと、入ってきたのはエレンだった。
「Aさん、許可すると伝えて来いと言われましたが、意味、分かりますか？」
エレンは不思議そうに言った。
なんて適当な伝言なんだろう。
「うん、分かった。ところで誰がその伝言を？」
リヴァイかな？
ハンジかヅラヴィン？
「ザックレー総統から、エルヴィン団長に行って、俺に来ました。謝る必要はないとかも言ってましたけど」
これで手紙を書く手間が省けた。
少し時間が浮くから、訓練にあてようかな。
「ありがとう、エレン。下がっていいよ」
私がそう言ってもエレンは出ようとしなかった。
何か用があるのかな？
「Aさん、髪、どうしたんですか？」
髪？
私は自分の髪を見てみた。
そう言えば、揃えるの忘れてた。
「ちょっとね。エレン、悪いんだけど、ハンジを呼んできてもらえる？」
私がそう言うと、エレンは出て行った。
すぐさま、ハンジが来た。
髪を切ってほしいと伝えると、もったいないだの、なんだのと言われたけど、反対を押し切って切ってもらった。
腰あたりまであったのを、ミカサの少し長い版みたいな感じにしてもらった。
前髪はアルミンに近いかな？
「あーあ、もったいない。でもその髪型もよく似合ってるよ。逆にこっちの方が可愛いかも。いじりがいがないけど」
なんで私、いじられる前提なんだろ。
その時、ドアが開いた。
「おい、A。エルヴィンが作戦がどうのこうのうるさいから行ってくれ…は？」
リヴァイは私を見て硬直している。
まぁ私の髪、ずっと長かったし。
「似合う？」
私は聞いてみた。
しばらく沈黙が続いた。
ハンジは嫌という程ニヤニヤしている。
「あぁ。いいから早くエルヴィンの所に行け」
リヴァイは私の背中を押した。
もしかして照れてたり？
まぁいっか。
私はヅラヴィンのところに行って、うんざりするような長い説明を聞いた。
開始五分で寝たけど。
私は終わった後、分厚い書類を押し付けられた。
内容が書いてあるなら、最初からそれ渡してよ。
私は悪態をつきながらもそれを読んだ。
めんどくさいけど、しょうがないや。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
