愚痴 ページ28
Aside
私は疲れた。
精神的にも、肉体的にも。
私は毎日、四時半に起きる。
それからこっそり立体機動の訓練をする。
8時にはベッドに戻って寝たふりをする。
今は王宮で暮らしているからだ。
それから夜の10時まで、挨拶だの、ピアノの練習だの、料理の練習だの、ダンスの練習だのをさせられる。
最近は、ピアノが上達したからバイオリンまで増やされる始末だ。
そして10時には寝たふり。
10時半から二時間は掃除。
それに女王としての書類仕事、調査兵団としての書類仕事。
調査兵団のものがだいぶ減ったが、それでもかなりの量がある。
その日の量にもよるが、早くて2時、遅くて3時にしか寝れない。
私の睡眠時間は、1日1時間から2時間しかない。
それにリヴァイに会えない。
リヴァイ不足と睡眠不足で死にそう。
今日は何もない日だけど、会いには行けない。
私はそんな愚痴をなぜか遊びに来たハンジにこぼしていた。
「それは大変だねぇ。仕事、減らしてもらったら？」
絶対に思ってないでしょ。
ニヤけてるし。
まぁ見逃してやろう。
「それはできないの。そうすると、調査兵団の分はリヴァイに回って、他はヒストリアに行くの。ヒストリアは地下街から連れて着た子供の世話で忙しいし。私、ヒストリアの分もやってるからさ」
賛成なんてするんじゃなかった。
私は地下街で色々苦労したから助けてあげたいと思った。
でも、こんなに睡眠時間が削られるなら案を推すんじゃなかった。
やっぱり子供なんか嫌い。
「そうなんだ。それで、今日私が来たの、なんでだと思う？」
来た理由？
遊びに来たからじゃなかったのか。
私は首を振った。
すると、ハンジはさらにニヤッと笑った。
「せっかくだから街に出かけようと思ったんだ！新しい店ができてるんだよ？モブリットもエルヴィンもリヴァイもエレンもみんな、断るんだ」
新しい店？
そんなのあったんだ。
「別にいいけど。でもなんの店？」
私が聞くとハンジはなんか企んでいる風に笑った。
「行ってからのお楽しみ」
嫌な予感しかしない。
まさか、巨人関連じゃないよね？
お願いだからやめて！
私をさらに疲れさせるのは！
私がそう聞こうとしたら、ハンジは私の腕をぐいぐい引っ張って連れ出した。
強引な奴め。
巨人関連の店だったら、マジで削ぐ。
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
