再会 ページ24
リヴァイside
俺たちは今からヒストリアとAの父親を殺す。
Aは頭を打って気絶してから運ばれ、まだ戻ってきていない。
心配だが、今はこっちに集中しなければならない。
後でいくらでもAに会える。
俺たちは壁の上にいた。
ロッド・レイスの巨人が近づいてくる。
少しして、作戦が開始した。
エレンが巨人化して巨人の口の中に爆薬を投げ込んだ。
皆がとどめを刺しに飛んだ。
その時、ヒストリアが向かっていくのが見えた。
ダメだと言ったはずだが。
そして、俺の横を何かが物凄いスピードで通り抜けた。
それはヒストリアとともに巨人に切りかかった。
あれは、Aだ。
頭の包帯が解けて風になびいている。
Aはヒストリアとともに地面に落ちていった。
俺は追おうとしたが、倒れていく巨人が邪魔で行けなかった。
それからケニーがどうのがあって、やっとAを見つけた。
Aは俺を見つけると、駆け寄って来て、抱きついて来た。
「おい、そんなに動いて平気なのか？」
俺が問うとAは少し離れて頷いた。
気づくと包帯はもう外されている。
「平気だよ。ごめんね。色々と。私、本気でみんなを裏切る気だったの。リヴァイも。本当にごめ…」
俺はAの唇を奪って言葉を遮った。
周りには人がたくさんいる。
Aはヒストリアとともに堂々と王様宣言をしたらしい。
だから余計に注目を浴びる。
「これ以上謝るとここで襲うぞ？もういいから黙ってろ」
俺はAの手を引いてその場を後にした。
やっと人垣から抜けられたと思った途端、何かがAに抱きついた。
「A！無事でよかったよ！死んでたらどうしようかと思った！」
クソメガネだった。
Aにくっつくなよ。
「ありがとう、ハンジ。あと、苦しいんだけど？」
クソメガネが離れると、今度は他の奴が来た。
エルヴィンだ。
「A、君は何て無茶なことをしてくれるんだ。君が怪我でもしていたらどうなったと思ってるんだ？」
Aは鼻で笑った。
「いいじゃん。私は死んでないし。それに、これ以上説教するなら調査兵団団長はヅラだって全国民に宣言するよ？」
エルヴィンは呆れたように帰っていった。
クソメガネもそのあとを追っていった。
「A、あいつは多分、ヅラじゃないぞ」
俺が言うとAは振り返って笑った。
「多分でしょ？私が即位したら、絶対に真実を吐かせるから」
こんな女王でいいのか？
まぁ、いいか。
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
