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「ふぅ…」

マステラはベッドで一息ついた。ワルキューレは裸喰娘々にある寮に一緒に住んでおり、お風呂も一緒だった。

「……マキナさんとレイナさんのくすぐり大変だったな…」

パーティーの片付けも終わり、新人2人の歓迎も兼ねて露天風呂に皆で入ることになったのだが、その新人がマキナとレイナの洗礼を受けたらしい。カナメはお酒も入っていたため、ふふふ、と眺めているだけだった。

「思ったより際どいとこ触ってくるから…もう…」

お風呂やら何やらで火照った体を涼める為に、少し外に出る事にした。先に休みます、と他のメンバーに伝えてベッドへ行った為、廊下に出ると楽しそうな笑い声がどこからか聞こえてくる。

「……」

マステラはバルコニーに出て夜風に当たる事にした。
バルコニーから見える月はとても綺麗だった。
すると、

ミィ!
「……え!クルル!?」

手すりにいつの間にかクルルが掴まっていた。そういえばどこに行っていたのだろう。

「クルル、あなた一体どこに…!」
ミ?
「……自由だね……あんまり心配させないでね?」

マステラはクルルをきゅ、と抱きしめた。

「みてクルル、月が綺麗…こんな綺麗な月見た事ある?」
「満月かな…大きいね、クルル」

マステラがクルルを見ると、スウスウと寝息を立てていた。

「…………っふ、あはは……」

呆気に取られていたが、たちまち笑ってしまった。

「疲れてたの?何してたのか分からないけど、いっぱい動いてたのかな…」

マステラはクルルを撫でながら話しかけた。クルルの体は規則的に上下に揺れている。

「…………月……」

月。マステラは月を見ると沢山のことを思い出す。
雪、夜、血、炎、ナイフ、

手のひら。

「……………………………………」
「………………………どこにいるの…」

クルルの体に、涙が一滴こぼれ落ちた。その拍子に、クルルが目を覚ます。

…ミ?
「あ、ごめんね…起こしちゃった?」
ミュ

クルルはぐ、と体を上げ、マステラの顔を舐めた。

「…ありがとう、クルル」

また、きゅっと抱きしめた。

「泣いてる暇があるなら、歌!歌わないとね」

マステラは目を拭い、月を見上げた。

「……教えてくれた歌、私はずっと覚えてるから」

夜風をすう、と吸い込み、マステラは歌を届ける。

緑の瞳と青い瞳→←パーティ その後2


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設定タグ:マクロスΔ , 二次創作 , ワルキューレ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2020年3月11日 0時

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