女王蜂に蜂蜜2【山口忠】

4.気になること ページ4

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バイトが終わった後。私は日向、影山と谷っちゃんと4人でアイスを食べていた。


「Aのおかげで半額で食べれてラッキーだったな」


影山がぼそりと呟く。



「まあね〜。ってかあんたらこんなとこ寄り道してていいの？
練習後はちゃんとメシ食え！でしょ？」
「さっきフードコートでカツ丼食ってきた！！」


日向が超笑顔で答える。
なんだかんだ皆仲が良いな。


「月島は？」
「月島くんは、家でやることあるって。アイス、食べたがってたよ」


谷っちゃんはそう言うけど…あいつが来たがるわけないし。
まあ来なくていいんだけどさ。




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月島side



谷地さんに、Aのバイト先に一緒に行かないかと誘われた。
日向や影山たちと行くのなんて面倒だから、もちろん断ったけど。
それは関係なく……少し気にかかることがあったから。



「ツッキー！嶋田マートまで一緒に帰ろうよ！」



山口がのほんとした笑顔でいつも通り誘ってくる。



「最近、サーブ練多いね？オーバーワークはよくないんじゃない？」
「あ…いや、ちゃんと休憩もとってるし大丈夫だよ！」



嶋田マートで山口と別れてから
坂ノ下商店まで戻って買い物をする。
コーチは夕飯なのか風呂なのか、レジはおかみさんがやっていた。
ノートとシャーペンの芯だけを買って、もう一度嶋田マートの前を歩いてみた。



少し前から、気になっていた。
山口と嶋田マートに入ったバイトの女の子が仲良さそうに話している。
…山口の。バイトの彼女の。楽しそうな笑顔。
山口の嶋田マートへ行く頻度が増えたのは
また、Aに良いところを見せたくて無理しているのかと思ってた。
でもそうじゃないんじゃないかって。
僕の考え過ぎだっていうのはわかってるけど。
いや、別に二人がどうなろうと、知ったことじゃない。
僕の気にすることじゃない。

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