［100］きっとこれはデザート ページ8
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▽ 主side ▽
｢｢｢｢いただきまーす｣｣｣｣
澤村さんの号令に合わせて皆で手を合わせた。
なんかこういうの、中学ぶりだな。なんて思いながら、スプーンを手に取る。
因みに席は、右隣がスガさんで左隣が西谷さん。
目の前は、縁下さんだ。
なんでこう先輩方に囲まれているのかは謎だけど、楽しいから良しとしよう。
スプーンで掬って、あむっとカレーをひと口食べる。
｢んっ、美味しいっ｣
｢良かった｣
僕の言葉に、右斜め前に座る清水先輩は微笑んだ。
なんて可愛らしい笑顔なんでしょうか。
｢A！いっぱい食えよ！
お前ただでさえひょろっとしてんだから！｣
そう言うのは、口周りに沢山カレーを付けている西谷さん。
｢あっ、でも僕結構少食なんで…｣
｢だからそんなに華奢なんだ！潔子さんの手作りなんだから、もっと食え！｣
｢がっ、頑張ります｣
｢おう！｣
僕の答えに西谷さんはニカッと微笑む。
絶対この量、おかわりは無理だろうなぁ。と心の中でだけ呟きつつ、ティッシュを手に取った。
んで、西谷さんが口からスプーンを離した隙に彼の頬っぺを拭いてあげる。
｢へっ、｣
その瞬間、西谷さんが固まったので｢あっ｣と思わず声に出す。流石に一言ことわって拭いてあげるべきだったか。
｢すみません、いきなり。いっぱいカレーがついてたもので｣
と謝れば、西谷さんは顔を真っ赤にして、直ぐに腕で顔を隠した。
あっちょ、まだカレーついてますよ。
｢いや！あの！さ、さんきゅ！｣
｢あっ、でもまだカレーついて｣
｢あーいいよいいよ。そんなにこいつの事甘やかさなくて｣
僕がまた彼の頬を拭こうとしたのを見て止めたのは、僕の目の前に座る縁下さんだ。
僕は今、西谷さんの事を甘やかしてたのだろうか？と首を傾げていると右隣から箸が伸びてきた。
｢ほらA。サラダも食べな｣
スガさんから目の前にポテサラを差し出されたので、それをパクッと口に入れる。
｢んっ。サラダも美味しいっ｣
｢はぁ〜っ、ほんと癒しっ｣
ポテサラも塩コショウが効いてて良い味加減。
因みに何故かスガさんは、ふっわふわの笑顔で僕がサラダを食べるのを眺めていた。
｢…何でAが先輩達の隣なんだ｣
｢王様がちゃんと捕まえとかないからデショ｣
｢まーまー、ツッキー。いっつもお昼は一緒だし、偶には良いんじゃない｣
そんな1年生の声は、勿論僕には聞こえていない。
…聞こえてないからね？
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
