[119]猫に鰹節 ページ27
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▽ 主side ▽
「よし!片付けー!」
「「「はい!」」」
何度目かの練習試合を終え、監督達の話を聞いて。
やっと、キャプテンから片付けの合図が下る。
因みに試合結果は、なんとも綺麗に全敗。
流石、烏野よりレシーブも攻撃も何倍も上手なだけある。まだまだウチも、足りないとこだらけだなぁ。
なんて思いながら、用具室に入ろうとすると。
何故か先約が居た。田中さんと、音駒の確か…虎さん、だったかな。
そう言えば、ラスト数試合は田中さんと交代しながら試合を進めてみた。まあ、練習で出来ない事が本番で使えるわけが無いし、田中さんの試合での動きも見たかったんだろう、コーチは。
僕はそこまで考えて、用具室から背を向けた。
いやだって、なんかあの人達の雰囲気怖かったし。
なんか、虎さん「13番と、マネージャーさんの名前なんて言うんですか」、とか田中さんに聞いてたし。怖い。
「Aっ…」
さっきの用具室の件は見なかったことにしよう、と心に決めて他の仕事を探していると、研磨からそう声を掛けられた。
なんか、怯えてる…?
「え、どしたの?」
「なっ、なんかさっきから、そっちのセッターに見られてて…」
その言葉に、飛雄を見れば。
たしかに凄い目で研磨の事を見てた。
アレは、「色々セッターに聞きたい顔」。
でも流石にそんな顔で見たら怖いよ?飛雄くん。
「あー、ごめん。
ウチのセッター、結構なコミュ障で…」
そう伝えた時には、彼は何故か僕の背中に隠れて居た。いやまあ、確かに僕の身長の方が少し大きいから隠れられてはいるんだけどさ。
…まあ、研磨は嫌がってるし。
申し訳ないけど飛雄のことは放っておいて、何か仕事を探そう。正直今は、それしか頭に無いので。
先輩達が動いてるの見ると、じっとしてられないタチなので。
動けば研磨も背中に張り付いて着いてくるけど、まあ仕方ないだろう。
あ、適当にその辺に落ちてるネットでも直しとくか。
と、床に転がってたネットを拾って居れば。
「アレェ?なんか凄い懐いてるねぇ」
「あ、クロさん」
「クロうるさい」
ニヤニヤとしたクロさんが、目の前にやってきた。
てか、今ナチュラルにクロさんって呼んじゃったな。まあいいか。
「え? もしかしてA君、俺の事クロさんって呼んだ?」
「呼びましたね。
あ、研磨そっち持って」
「面倒臭い…」
結局突っかかられたな。
てか、研磨くんはもう少し片付け手伝ってくれるかな?
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇`*) (2022年7月6日 12時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます!!! (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています!!更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください!応援しています! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…! (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります!更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒマリ | 作成日時:2020年4月27日 23時