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▽ 主side ▽
｢たっ、たたっ、ターーーイム！！｣
何だ、一瞬タンバリンになっちゃったかと思ったよ。
そんな監督の声に、僕らはわらわらとベンチに集まる。まあ、今の翔陽の行動には流石に、僕も驚いたけどさ。
今翔陽は、トスを見てた。
今まで飛雄のトスを目を瞑って、打たせてもらっていただけの彼が。
｢影山！
日向にいつもより柔めのトスを上げてやれ。
いつものダイレクトデリバリーじゃなくて…｣
｢インダイレクトデリバリー…｣
これで、やります。って、言っちゃうのが、飛雄なんだよな。
＊
何度も何度も、振った腕は空を切る翔陽。
その度に僕は彼の方に飛び出して、拾おうと、繋げようと手を伸ばす。
そして、何度目かのトスが上がった時。
少しだけ、翔陽の手がボールに触れた。
テンっと、緩めに落ちるボールに追い付ける人は居るはずもなく。やっとこさ、翔陽が点を決める。
｢ナイスしょーよーっ！｣
｢さんきゅー！A！｣
流石、天才。
スグにトスを合わせてくるなぁ…と思いつつ、音駒の方に目を向ける。
さてさて。
今度はどんな方法で、やって来るんでしょうかね。猫さん達は。
そうこう考えている間に、ローテは回って。
犬岡くんの代わりに、クロさんが前衛にやって来た。
あの人の動き…手慣れてる感が半端ないんだよな。
ブロックにしても、攻撃にしても。
｢飛雄｣
僕がそう声を掛ければ、彼は頷いて翔陽を引っ張ってコソコソと何かを伝えた。
多分、彼も分かってるんだ。
クロさんは、翔陽の速攻には着いて来れないことを。
寧ろブロックが上手い彼からしたら、普通の速攻は止められやすいしな。
そして、音駒の攻撃。
バックアタック、完璧なAクイックで点をもぎ取られた。
上手いなぁ…。
じゃあ、次、脳がお気に召す攻撃は、一人時間差とかだろうか。そこまでしてくるとホント怖いなぁ、と思いつつ前衛に居る蛍の名前を呼ぶ。
｢何｣
｢次、もう一度Aクイックで来るとは限らないから。
ブロック、早く飛び過ぎないようにね｣
そう言えば、彼は少し考えたあと。
こくりと頷いた。
蛍は、感覚じゃなくて考えて動くタイプだから助かるな。と思いつつ、僕はレシーブの構えをする。
コチラ側の攻撃が綺麗に向こうのリベロ、夜久さんに拾われて、再びクロさんにトスが上がる。
___やっぱり、飛ばない。
バチッと音がして、ボールは蛍の手のひらに当たった。
｢ワンチ！｣
｢ナイス蛍！！｣
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
