オネーさんがにじゅーななにん ページ31
＿「ええー！？ ウェディングプランナー？」
「はい。 よろしければ、なんですけど……」
「んー……」
仕事の打ち合わせに来たスーツのオネーさんと向き合いながら、提示された資料をなんとなくめくった。
ふわふわ香る珈琲の匂いがボクらの間に立ち上る。
正直、今のお仕事だけで手一杯だ。
ウェディングドレスのデザインだなんてあまり浮かばないし、その上教会までセットしなきゃいけないのはだいぶキツい。
ドレスは引き受けちゃったからやるけどさ、と思いながら、ペンをくるくる回してると、スマホ画面に通知が来る。
『イケブクロのオネーさん』。 Aからだ。
スーツのオネーさんに適当に断りを入れ、片手間で通話ボタンを押し、耳に当てる。
2コール目で「あ、もしもし？」と声が聞こえた。
「Aだー！ ボクも、ちょうど声聴きたいと思ってたんだ！」
これって運命？ と訊くと、Aはくすっと笑いながら「そうかもね」と返してくれた。
「なになにー？ デートのお誘いなら嬉しいけど、お仕事的にキビシイからー……」
『え、ごめんね、デートじゃないんだ』
まー、なんとなくそんな気はしてた。
どうしたのー？ と本題に入ると、「実はね」と語り始める。
まとめると、『ボクの名前が広告にあったからなんとなくかけてみた』とのことだった。
うーん、と少し悩んでみる。
ウェディングプランナーとして接近すれば、面白い物が見れるかも。
「ねねっ、一郎達も来るの？」
『決定はしてないけど、誘うつもり』
Aをドレスのモデルにして、一郎達にタキシードを着せてみたら面白いんじゃないだろうか。
白いタキシードに映えるくらい真っ赤な顔をする三人を思い浮かべる。
うん、面白いかも。
「うん、じゃーまたね！ ……ねぇねぇ、さっきのお仕事、受けてもいいよ？」
スマホをことん、と起き、ミルクも砂糖も入ってない苦い珈琲をすする。
オネーさんは嬉しそうに「ほんとですか！？」と身を乗り出した。
カチャン、とマグカップとソーサーからの金属音のような無機質な音に若干顔を顰めるも、あまり気にしていないみたいで。
「その代わり、モデルはボクから出すね！」
「ええ、それは……構いませんが」
嫌がられても代わりはいるし、Aがおっけーを出せば一郎達も一緒に撮るに決まってる。
あまーいフルーツミックス味のキャンディを口に頬張りながら、ボクはオネーさんに背を向けた。
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おりはるこん（改名）(プロフ) - ミーさん» コメ返し遅れて申し訳ないです！最近やることが多いので更新事態の優先順位が低くなってるのがすごく悔しくて…。終わりは決まってるので着いてきていただけると嬉しいです！ (2018年11月29日 20時) (
レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 最近読み始めたので、更新とても嬉しいです…!これからも頑張ってください！ (2018年11月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん（改名）(プロフ) - ぬぬぬさん» ここだと文字数が足りないのでボードかメッセージに移行してもよろしいでしょうか？私の考察は250文字以上になってしまいそうなので…(汗) (2018年9月15日 18時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - ペンは剣よりヒプノシスマイクってどういう意味だと思いますか？？？調べても全然分からなくて… (2018年9月15日 17時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん（改名）(プロフ) - ぬぬぬさん» わかりみが深い…！久々にヒプマイを誰かと語れてスッキリしました！ぽっせもわかります！ヒプマイ沼は深いですね…！ (2018年9月15日 17時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりはるこん(元鈴音)
| 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月26日 8時
