ねえさんはすっごい優しい ページ3
＿「姉ちゃん、夕飯何にすんの？」
「んー、オムライスとなんか」
「なんか」
何がいい？ と、訊いてくるねえさんに、何がいいだろ、と少し考えてみる。
「あ、あれがいいです。 ジャーマンポテトの強化版みたいな」
「ジャーマンポテトの強化版」
あれなんて言うんだろうね、といいながら野菜コーナーの方に流れていく。
スーパーは少し肌寒くて、ねえさんが少し寄りかかってくる。 可愛い。
ちょっと贅沢にチーズを二種類買ってみたり、少し高めのウインナーを選んでみたりと、買い物だけでもねえさんは楽しそうだ。
小さい頃からの夢だ、ねえさんみたいな素敵な女性と結婚すること。
ちゃっちゃと買い物を終え、レジ袋二つ。
待ってましたと言わんばかりにそれぞれ持つ。
牛乳が入ってるからこっちの方が重いに決まってると喧嘩をふっかけてきた無能に、卵が入ってるからこっちの方が大変だろ、と至極真っ当に返す。
「どっちも助かってるよ？」
ねえさんはキョトンとしながら言った。
空いたそれぞれの片腕をねえさんは抱き寄せ、「二人ともおっきくなったね」なんて。
少し恥ずかしいようなくすぐったいような感覚。
「あ、兄ちゃん！」
「いちにい！ お仕事は終わったんですか？」
「おう！ ……ってか、楽しそうだな」
「うん。 夕飯はオムライスとジャーマンポテトの強化版だよ」
「ジャーマンポテトの強化版」
いちにいは、ねえさん特性のオムライスにかけるデミグラスソースが何よりも好き。
オムライスと聴いた瞬間のいちにいの目は輝き、声には出さずとも分かります、と頷く。
「姉ちゃん、焼きプリンも持ってきてくれたんだって！」
「え、わりぃ、ねーちゃん。 毎回そんな負担かけちまって……」
「んーん、私がやりたくてやってるから」
ねえさんは昔から料理が好きで、面倒見も良くて、美人で。
まさに完璧、このご時世に珍しい女性の理想像だと思う。
「あ、ご飯食べたら話があるの。 大切なお話」
僕といちにいと手を繋ぎ、いちにいの横に二郎がいるという横並びの状態で、ねえさんは言う。
今じゃダメなのか？ と訊く二郎に、後でね、と困ったように笑う。
いつもなら二郎に吠えかかるが、今日はなんとなくやめた。
ねえさんの、手に少しだけ力がこもる。
「ねえさん、帰ったらお手伝いしますね！」
ねえさんは、ありがと、と小さく微笑む。
やっぱり、ねえさんの笑顔が大好きだ。
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おりはるこん（改名）(プロフ) - ミーさん» コメ返し遅れて申し訳ないです！最近やることが多いので更新事態の優先順位が低くなってるのがすごく悔しくて…。終わりは決まってるので着いてきていただけると嬉しいです！ (2018年11月29日 20時) (
レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 最近読み始めたので、更新とても嬉しいです…!これからも頑張ってください！ (2018年11月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん（改名）(プロフ) - ぬぬぬさん» ここだと文字数が足りないのでボードかメッセージに移行してもよろしいでしょうか？私の考察は250文字以上になってしまいそうなので…(汗) (2018年9月15日 18時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - ペンは剣よりヒプノシスマイクってどういう意味だと思いますか？？？調べても全然分からなくて… (2018年9月15日 17時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん（改名）(プロフ) - ぬぬぬさん» わかりみが深い…！久々にヒプマイを誰かと語れてスッキリしました！ぽっせもわかります！ヒプマイ沼は深いですね…！ (2018年9月15日 17時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりはるこん(元鈴音)
| 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月26日 8時
