# Last story ページ46
全ての仕事を一旦
メンバーや裏方に回し
2人で家に帰ってきた。
手をしっかり握られたままやまとがソファに座り、
いつものように足の間に入れられる。
『ねぇA』
優しく、顔を覗き込まれて。
一瞬だけ重なった唇。
｢なに笑｣
『俺さ、未来の話したことなかったね』
｢…うん、そうだね｣
『Aの…夢は何？』
夢。
その2文字がどれだけ尊く、綺麗なものか。
あたしはこの1年で知ることが出来た。
｢アロマセラピストの資格を取って香りでやまとを癒すこと｣
『A、めっちゃ勉強してるもんね。
俺の夢と同じぐらい良い夢だ』
だけど、とやまとの言葉が続く。
『俺がずっと邪魔してた。夢を追う楽しさも辛さも
俺はすげぇよく知ってるのに』
『自分の幸せとか満足感ばっか優先してAのこと考えれなかった』
｢やまと｣
『1年も時間奪ってごめん。遅すぎるぐらいだけど、
Aの夢俺に手伝わせてほしい』
" だって "
『ひゅうがの言う通り、俺が夢を追えるのは
Aが居てくれるからだから』
やまとの温もりが、香りが、あたしを包む。
大きな手に優しく頭を撫でられる。
付き合って間もない時にすごく安心したこの感覚。
やまとの首に腕を回せば、もう。
寂しさなどどこかへ飛んでいってしまう。
『寂しくさせてごめんね、自由も時間も奪ってごめん』
『やり直そう。Aが笑顔で俺の隣に居てくれるように』
｢やまと、好き｣
自然に出た言葉は自分でも予想外のものだった。
会話の成り立っていないあたしの返事に、やまとは固まる。
｢これから多分、もっと好きになる｣
『……可愛いこと言わないでよ』
｢やまとは？｣
『言わなくても分かるでしょ笑』
うん、分かってる。
それでも聞きたい。
『はぁー……大好きに決まってんだろ、何なら愛確かめる？』
｢あ、大丈夫｣
『なんっでやねん！！』
やまとの綺麗な笑顔が咲く。
彼の色んな顔を、これからも1番近くで見れますよう。
そんな思いを込めて、あたしから唇を落とした。
『はい誘ったーベッド行くよー覚悟しろー？？』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 完
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ぽっぷきゃんでぃー(プロフ) - めっちゃ面白かったです！ドキドキハラハラしながら読ませていただきました！次のお話も楽しみです！ (2022年7月12日 8時) (
レス) @page47 id: f61bb11568 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 主様のお話最高すぎました!もう何回も読んじゃってます笑次回作も楽しみにしてます🤓 (2022年7月12日 0時) (レス) @page47 id: d21abb511d (このIDを非表示/違反報告)
ワニ(プロフ) - 弊害のある恋愛…いいですよね（笑）社長推しでもあるのでこの作品はホントに大好きです🤍ぜひバッドエンドも読んでみたいです！！新作も楽しみにしております♪ (2022年7月11日 23時) (レス) @page47 id: 92673463af (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 毎日の楽しみでした、、ステキな作品に出会えて幸せです(><)次回作も楽しみにしてます！ (2022年7月11日 23時) (レス) @page47 id: 06e789b518 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 書き方うまぁぁいつも楽しませてもらってます🫶🏻続き楽しみにしてます (2022年7月6日 0時) (レス) @page35 id: 765348961f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：яeu | 作成日時：2022年6月20日 20時
