# 決行日初日 ページ24
とりあえず最初の決行日は
丁度1週間後ということになった。
あれから何度か屋上で会話して、やまとが居らず
ゆうたが急ぎの編集を持たない時がその日だった。
1時間ぐらいしか出れない、と前置きがあったけど
1時間もあれば充分だった。
逆にそれ以上出てると不安になるかもしれないし。
やまとにいつも通り行ってらっしゃいと言った日の夜。
ベランダに合図がやってくる。
万に1つでも怪しまれてはならないため
リビングの電気をつけたまま非常階段へ出た。
握りしめたメモには、こう書かれている。
[ 非常階段から出てエレベーターでエントランスまで降りて。
外に出たらすぐ正面に車停めてあるから、乗ってきて]
言われた通りの経路を辿る。
1人で外を歩くなんて本当に久しぶりで、
心臓の波が半端じゃない。
どこかにやまとがいるんじゃないかと周りを見たくなるのを堪えて
エントランスまで降りてきた。
誰もいない。
大丈夫。
エントランスの自動ドアが開いた先に赤い車。
助手席の窓が開いて、彼がちらっと顔を出した。
その途端安心感がどっと溢れて、急いで駆け寄る。
車の中に入ってしまえばもう見えない。
｢はいよく出来ました｣
｢めっちゃ怖かった……｣
｢頑張ったな、偉いぞ｣
メガネをかけたゆうたがニコッと笑った。
あー、ゆうた推しが見たら発狂するんだろうな。
｢俺もいるよー！｣
治まってきた心臓がまたビクッと飛び跳ねた。
後ろから聞こえたその声にも、聞き覚えがあった。
｢あっちゃんお前Aがびっくりしてんだろうがよ笑｣
そっと振り向いた先に、
やっぱりあの頃より垢抜けた
｢あ、Aちゃんごめん笑 あむぎりだよ！｣
あっちゃんが、ニコニコの笑顔で座ってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 603人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽっぷきゃんでぃー(プロフ) - めっちゃ面白かったです！ドキドキハラハラしながら読ませていただきました！次のお話も楽しみです！ (2022年7月12日 8時) (
レス) @page47 id: f61bb11568 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 主様のお話最高すぎました!もう何回も読んじゃってます笑次回作も楽しみにしてます🤓 (2022年7月12日 0時) (レス) @page47 id: d21abb511d (このIDを非表示/違反報告)
ワニ(プロフ) - 弊害のある恋愛…いいですよね（笑）社長推しでもあるのでこの作品はホントに大好きです🤍ぜひバッドエンドも読んでみたいです！！新作も楽しみにしております♪ (2022年7月11日 23時) (レス) @page47 id: 92673463af (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 毎日の楽しみでした、、ステキな作品に出会えて幸せです(><)次回作も楽しみにしてます！ (2022年7月11日 23時) (レス) @page47 id: 06e789b518 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 書き方うまぁぁいつも楽しませてもらってます🫶🏻続き楽しみにしてます (2022年7月6日 0時) (レス) @page35 id: 765348961f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：яeu | 作成日時：2022年6月20日 20時
