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紫「流線図問題、
苦手だったよね？」
「はい、
1つ迷ったら
ごっちゃになっちゃいます、」
紫「うーん、じゃあ例えばさ
この問題で重要な国はどれだと思う？」
「中国、ですか？」
紫「そう！正解
理由は？」
「国際貿易額が急増しているから、？」
紫「そうそう
世界一の輸出国であり、
世界二位の輸入国だからね」
「たしかに……」
紫「この系統の問題には
作題者の意図がはっきり見えること多いよ
だから、
きっとこれを聞きたいんだな〜って
想像しながら解くと
案外面白かったりするのが地理」
「勉強になります……」
紫「でも、
Aちゃん、
もう教えることなんてないくらい
仕上がってきてるよね」
「いや、そんなことないですよ！」
私は、紫耀さんの言葉に
急に寂しさを覚えた。
もし私が今、
受験生じゃなかったら
こんな時間過ごせていなかったんだなって。
こんな近くで
長い時間を過ごせることも
無かったんだろうなって。
私と紫耀さんは、
先生と生徒、
店員さんと客、
それ以上でもそれ以下でもない
1番焦れったい関係なんだってこと
つい、忘れてた。
迷い込んで
とっくに抜け出せなくなった、
そんな世界なのに
何故か道端には
花が咲いている。
暗くて重い雲が
空を覆っているのに
その奥の太陽の光を
期待させてくれる、
不思議すぎる世界。
その世界から
抜け出すなんてできなくて、
むしろ
抜け出すっていう選択肢は
最初からなくて、
必死に首をふっていた。
まだ、
教わりたいことたくさんあるので
もっと
そばにいさせてください、って。
この関係以上は求めないから
許してくださいって。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
