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それから構内で見かけると3人は声掛けてくれるようになった。
一緒にいる女の子には誰ー?なんて言われちゃうけど。
楓と大ちゃんはもう一つ同じ授業を履修してるみたいで、授業終わりに時々2人で歩いている所も見かける。
その度にちょっとだけ、
ほんのちょっとだけモヤッてするのは気づかないフリ。
高「A、今日車だけどどうする?」
「いいの?」
高「全然いいよ。メシ食って帰ろうぜ。」
「やった!」
時々車で通学してる雄也くん。
車で来るとこうして声掛けてくれて、家まで乗せてってくれる。
その流れで何回かご飯にも行ったり。
同じ年なんだけど、良いお兄ちゃんて感じ。
伊「ねえ、2人デキてんの?」
「違うって言ってるでしょ。いのちゃんしつこい。」
伊「そんな事言う子に育てた覚えないぞ。」
「雄也くん帰ろー。」
伊「俺もメシ行くぅー!」
結局いのちゃんも一緒に行く事に。
これが大ちゃんの時もあれば、楓の時もあるし。
5人で行く事も増えてきた。
高「有岡くんにも声掛ける?」
伊「大ちゃんは今日だめだよー。」
高「女?」
伊「ほら。この前仲良くなった1個下の可愛い子、覚えてない?」
運転席と後部座席の間で繰り広げられる会話。
助手席で黙って聞いてるしかなくて。
ちくちくと何かが刺さる感覚は気のせいだって言い聞かせる。
伊「あの子スタイルいいし、ここ最近で1番の当たりじゃん?俺も抱きてー。」
高「こーら。Aの前でやめなさい。」
伊「え?なんで?大ちゃんの事好きなの?」
「ち、違うよ!」
高「女の子の前で話す事じゃないって事。」
好きな子じゃなくても、ちゃんと女の子として扱ってくれるから雄也くんってモテるんだと思う。
かっこいいし、背高いし。
伊「大ちゃんより、俺の方が絶対いいよ?」
「いのちゃんはやだ。」
高「あはは!振られてやんの!」
伊「じゃあ3人の中だったら誰がいいんだよー。」
「え。」
どうしよう。
頭にはパッと浮かんでるし、考えなくても誰がいいかなんて決まってるけど。
「…………雄也くん。」
高「いえーい!伊野尾くんドンマイ!」
伊「んだよー。やっぱデキてんだろ。」
「だから違うってば!」
こんな会話が続いた車内。
雄也くんって答えたのが正解だったのか、正直に思い浮かんだ人の名前を言うべきだったのか。
でも、自分の気持ちがまだちゃんと分からないから。
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ここ(プロフ) - いくさん» いい所を持ってくんですよねえ、大ちゃんは。移行完了したので続きもぜひっ☆お待ちしてます! (2020年3月12日 20時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ステキなタイミングで大ちゃん出てきた!!続きが楽しみです。 (2020年3月10日 19時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - きっちょむさん» わーい!きっちょむさんがキュンキュンしてくれてるー!またモヤモヤもありますが、きゅんきゅんも待ってるので♪ (2020年2月16日 18時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - ここさーん!キュンキュンが止まらないですよー!!更新が楽しみです♪ (2020年2月16日 17時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - Suzunecoさん» 嬉しいですー!ありがとうございます♪気持ちが行ったり来たりで忙しいですよね(^_^*)また見に来てください♪ (2020年2月15日 16時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここ | 作成日時:2020年1月18日 17時