恋情ロマンチック

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気温がどんどん暑くなり、夏目前。
もうすぐ夏休み。
の前に、前期のテストが待ってる。


夜ご飯を食べに楓と2人で訪れたファミレス。
テスト間近という事もあり、そのまま勉強する事になった。
一つ上の先輩からどんなテストか教えて貰ったから、2人であーだこーだ言いながら勉強していると。




高「あれー？Aと楓じゃん。」


楓「うーわ。うるさいのが3人来た。」


伊「あ、俺らここでいいよー。」


楓「は？あっち座ってよ。」




訪れた3人は通された席には座らず、私たちのテーブルに座ってきた。
雄也くんといのちゃんが楓の方に座るから、必然的に大ちゃんは私の隣になるわけで。
2人共してやったりの顔。




大「なに、テスト勉強してんの？」


「うん。あの先生、解きにくい問題出してくるみたいだよ。」


高「え、まじ。俺らやべーじゃん。」


楓「雄也と大ちゃんは危ないかもね。」


大「俺らもやってこうぜ。」




運ばれてきた食事を平らげ、珍しく勉強する気になったみたい。
それよりも私は、大ちゃんが近くてさっきからドキドキが止まらない。
3人座れるんだから、そんなに近くに座らなくてもいいのに。




「ごめん、ちょっとお手洗い。」


大「はいよー。」




全っ然集中出来ない！
隣に座るのだって、距離が近いのだって初めてじゃないのに。
半袖から覗く腕の筋肉がとか、近付く度に触れる足とか。
いちいち、いちいち距離が近くて心臓が持たないよ。



ドリンクバーで冷たい飲み物を取って席に戻ると、何やらワイワイ話してる。
私に気付くとすぐに立ち上がってくれて、そしてまたグッと近くに座った。




伊「いや。距離感バカかよ。」


大「え？俺？」


伊「お前しかいねえよ。」


大「そっちとそんな変わんなくね？」


伊「こっち3人だから。」


高「今ね、夏休みの話してて。みんなで海行こうってなったんだけどAどう？」


「いいね！行きたい！」


伊「よっしゃー。Aと楓の水着姿見れるぅ！」


楓「いのちゃんには見せませんー。」




そのまま夏休みの話で盛り上がっちゃって、勉強はもうおしまい。
大学の夏休みは2ヶ月あるし、大ちゃんにしばらく会えなくなっちゃうなって思ってたから、一緒に出掛ける予定が出来て嬉しい。
少しは大ちゃんと、距離を縮められたらいいな。

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