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大「何がいいかなー。Aは何にする?」
「んー、どうしよ。」
大「これは?甘いし飲みやすいと思うよ。」
「じゃあそれにする!」
おすすめしてくれた缶チューハイを2つカゴの中に入れた。
楓も同じのでいいよね。
大ちゃんは隣で鼻歌を歌いながら選んでる。
雄也くんといのちゃんの分も決めたようで、手に取った。
大「貸して。重いっしょ。」
「大丈夫だよ、これくらい。」
大「だーめ。俺が持つ。」
いとも簡単に私の手からカゴを奪い取った。
女の子はこういうの持たないのって。
嬉しいような、嬉しくないような。
他の子にもこうやって優しくしてるんでしょ?
お会計を済ませて、お酒が入ってない方の袋が渡された。
そっち持つよって言っても、だめの一点張り。
お言葉に甘えて軽い方を持たせて貰う。
あれ、そういえば…
「ね、大ちゃん。」
大「どした?」
「買いたい物、あったんじゃないの?」
大「あぁ。今日じゃなくていいや。」
「せっかく来たのに。戻ろうよ。」
大「いいって。ほら帰るよ。」
お店の中に戻ろうとする腕を掴まれて、そのまま外に出た。
掴まれた部分だけがぶわっと熱くなる。
「必要な物じゃなかったの?」
大「ん?うん。まあ、いいよ。今度で。」
本当は行かなくて良いはずの買い出しを、雄也くんと変わってまで来たんだから買えばいいのに。
半歩前を歩く大ちゃんは袋の中からペットボトルを取り出して、歩きながら飲み始めた。
「コーラ?」
大「うん。飲む?」
眉毛をくいっと上げて、差し出されたコーラ。
それを受け取って口を付けた。
間接キスしちゃったなぁ、なんて。
大「な。高木の事、どう思う?」
「どうって。良い人だし頼りにしてる。チャラいけど。」
大「そっか。」
「なんで?」
大「この前3人でメシ行った時じゃん?帰りに俺ん家まで送って貰って、車の中の2人見てさ。なんか嫉妬すんなーって。」
嫉妬…?
それってどういう事?
大「まだ俺には見せてくれない素の部分を、高木には見せてるんだろうなって。」
「そんなこと、」
大「俺より仲良いよなって思って、ちょっと嫉妬した。」
本当ずるい。
そうやって、思わせぶりな事言うの。
別に私の事が好きなわけじゃないのに。
勘違いするような事、平気で言うんだもん。
そんなんじゃないってわかってるけど。
こんな風に言われたら、もっと好きになっちゃうじゃんか。
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ここ(プロフ) - いくさん» いい所を持ってくんですよねえ、大ちゃんは。移行完了したので続きもぜひっ☆お待ちしてます! (2020年3月12日 20時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ステキなタイミングで大ちゃん出てきた!!続きが楽しみです。 (2020年3月10日 19時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - きっちょむさん» わーい!きっちょむさんがキュンキュンしてくれてるー!またモヤモヤもありますが、きゅんきゅんも待ってるので♪ (2020年2月16日 18時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - ここさーん!キュンキュンが止まらないですよー!!更新が楽しみです♪ (2020年2月16日 17時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - Suzunecoさん» 嬉しいですー!ありがとうございます♪気持ちが行ったり来たりで忙しいですよね(^_^*)また見に来てください♪ (2020年2月15日 16時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここ | 作成日時:2020年1月18日 17時