ハニーレモン・キス -Daiki.A-

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どこ行く？って話になり、電車に乗ってやって来た繁華街。
流行りのお店が並んでいるこの通りは、平日なのに人がいっぱい。
その中を2人並んで進んでいく。




大「Aは良く来んの？」


「たまにね。遥香と洋服見たり、プリクラ撮ったり。」


大「女子はそういう楽しみがあるもんなー。」


「光くんと撮らないの？プリクラ。」


大「俺とひかが2人で撮ってたらキモいでしょ。笑」


「そんな事ないよー。大貴くんは？来る？」


大「俺もたまーに。どっちかって言うとこの先の裏路地入った所のが行くかな。ここの通りはめぐに連れて来られるくらい。」




めぐちゃんと来るんだ。
なんか、ヤキモチ。




大「あ、でも最近は全然来てないよ？結構ひさびさ。」


「本当かなー？」


大「本当だって。ちょ、Aこっち。」


「わっ、」




前から横並びで歩いて来る女の子達とぶつかりそうになると、大貴くんの方に腕をグッと引っ張られた。
触れられた部分が熱い。




大「横並びで歩くなよなー。Aも、俺ばっか見てないで前向いて歩く。」


「別に大貴くんの事見てないし！」


大「それはそれで傷つくわ！笑」


「へへ、でもありがと。」




腕を掴んでたその手、下に降りて来ないかなぁ。
お化け屋敷の時みたいに手繋ぎたいな。
なんて言えたらいいのにね。
その思いも虚しく、離れてしまった。




大「腹減った。なんか食わない？」


「うん！お腹空いた！」


大「すっげー笑顔。いいねー、その顔。」


「馬鹿にしてるでしょ！」


大「違うって。かわいいって事。」




不意打ちはやめてほしい。




大「A、顔赤いよ？笑」


「大貴くんが突然そんな事言うからっ、」


大「だって本当だし。いっつも思ってるよ、かわいいなって。」


「も、やめて。」


大「はいはい、照れないの。」

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