episode*11 ページ14
▽▽
『手当てして、あげる』
胸板に手を当て、そう囁く。
触れたシンの肌は熱かった。
私は水系初級魔法、ウォーターを使ってハンカチを濡らし、それを傷口に当てた。
そして、軽くぽんぽんと叩いて、ばい菌を拭き取る。
「ッ…」
『ごめん。痛かったかな…？』
ハンカチを仕舞って、次に、�犲Ｎ�(ヒール)�瓩半Г┐襦�
中級魔法・ヒールによって、シンの傷が塞がっていった。
「…ありがとう」
『ううん、どういたしまして』
そうして私はシンから離れ、
シンのシャツのボタンを
一つ、二つと、とめていく。
『よし、終わり』
「…ッ少し、水飲みに行ってくる」
『…？うん。またね』
シンは顔を真っ赤にして何処かに水を飲みに行ってしまった。
？？大丈夫かなあ
．
◆
．
シンside
ーーーーー
「水飲みに行ってくる」
我ながら苦しい言い訳だと思いながら、
俺はなるべくAから離れるべく走る。
____手当て、してあげる
____大丈夫？
____�狆弖眦杜�(インパルス)��
____�狄畧�(スノーストーム)��
____あなたのお陰で助かった。ありがとう
アイツの、柔らかい笑顔が頭について離れない。
アイツが触れた指先の温度が、忘れられない。
なんだ、なんだこれ。
おかしい。
変だ。
「待ちなさい、シン君」
「！…、バリフ魔王様」
とにかく走っていた俺を止めたのは、
この国の頂点。…アイツの父親だった。
「うちの娘と仲がいいみたいだな」
魔王様の目がギラッと光って、まるで俺を見定めるように見てくる。口元は少しニヤついていた。
庭でのやり取りを見られていたのか…？
「Aは可愛い。故に、お前が惚れる気持ちも分からんでも無い」
「！？」
惚れる
…？
俺が、Aに？
脳裏に、アイツの微笑みが過る。
それが、こべりついて。
こべりついて。
離れない。
．
_____そうか
．
．
．
そうだ。
．
「はい。
俺はA様に、
惚れました」
俺は、自分に呆れながら、
王様に、自信たっぷりに言い放った。
…まさか、俺が女1人にこんな簡単に惑わされるなんて、思ってもいなかった。
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むっふぃ〜(プロフ) - ユーホニア大森林が来た時点で私は確信してしまった．．．この作者なら仲良くできｒ(((とても面白いです！これからも更新頑張ってください！！ (2018年9月9日 16時) (
レス) id: 3afe744d97 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の羽(プロフ) - 初音さん» 本当ですね(;ﾟДﾟ) ご報告感謝です (2017年9月2日 20時) (レス) id: ab31b519ce (このIDを非表示/違反報告)
初音 - 28の、「76時間耐久激痛」のとこ、丸3日間なら「72時間耐久激痛」ですよ！ (2017年8月14日 23時) (レス) id: c5530373f4 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の羽(プロフ) - のんいろ。(レオンさん» コメントありがとうございます。お察しの通りです（笑）ぼちぼちですが更新頑張ります(*'ω'*) (2017年3月1日 19時) (レス) id: 19bb651143 (このIDを非表示/違反報告)
のんいろ。(レオン(プロフ) - クラ…サクッス…ユーホニア…あっ(ストーリーが私の好みすぎて続きが気になってしかたないです…！更新頑張ってください！！ (2017年2月20日 17時) (レス) id: 98639aa88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漆黒の羽 | 作成日時：2015年12月18日 18時
