♯ ページ26
薮「“良い環境で幸せそうにしているのが許せない”。
そう警察に話してたんだって。
おかしいよな。涼介、今まで誰よりも沢山苦労してきたのに。涼介の幸せは誰かが計っちゃダメなのにさ」
光「確かにそうだよね」
そもそも、他人に嫉妬するなんて言語道断だ。
山田の幸せの度合いは、山田の感情で左右されるものであり、山田が努力して掴み取った証なのだから。
薮「ごめんね涼介」
薮の目から、涙が一滴。
ポトリと落ちてベッドのシーツに染みを作った。
「……………なんで薮ちゃんが謝んの」
光「や、まだ。起きてたんかよ」
涼「光くんと大ちゃんが来た時からね」
…ってことは最初から聞いてたのかよ！？
ぱっちりと目を開けた山田は、体を起こそうとベッドサイドにあるリモコンを手に取った。
大「ちょっ…起きて平気？」
涼「寝てても痛いんだし、起きても変わんないよ」
ベッドを動かして体を起こした山田は少し苦しそうに呼吸をする。
光「大丈夫かよ？」
涼「大丈夫。自業自得だし」
薮「ごめん、ごめんな。本当に」
涼「だから薮ちゃんは謝んないでよ。
俺が勝手にしたことだし、元を辿れば俺の問題じゃん。巻き込んだのは俺だから。
謝んのも俺の方だよ」
薮「いや、だけどさ、あそこで俺が車のスピード上げなかったら…」
涼「どのみち追突されてたよ！狙われてんのは俺なのに、薮ちゃんが怪我するなんて嫌だもん！」
薮「俺だってお前が俺のこと庇って怪我すんの嫌だよ！」
光「ストップ、ストーーップ！！落ち着けお前ら！
山田はあんまデカい声出すなって」
涼「…はぁ…っ…………ッた…」
呼吸すんのも痛いっつった癖に声荒げて、
今は痛そうに胸を摩っている。
光「もうお互い謝ったって事でいいだろ？これ以上どっちが悪いだの決める必要は無し！つーかどっちも悪くない！
ただ、山田は…咄嗟の判断だったとしても危険な事はすんな。
薮が怪我すんのが嫌だって山田が思うように、薮含め俺らだってお前が怪我すんのは嫌なんだからな？」
涼「ぅっ………ごめん」
光「薮もウジウジしない！そこはもう“ありがとう”でいいの！！」
薮「………分かった」
俺に怒られて分かりやすく落ち込んだ薮はしっかりと山田に「ありがとう」と伝えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ciaociao(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにお待ちしてますね。 (2020年6月1日 20時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - ciaociaoさん» リクエストありがとうございます！私も小さいverまた書きたいと思っていたので下書き完成次第お話にぶっこもうと思います(*^_^*) (2020年6月1日 10時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエスト、に入るのかわかりませんが、小さい涼介くんのお話また読みたいです。 (2020年5月27日 11時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - paradeさん» リクエストありがとうございます！少々お時間頂きますが移行先の�イ能颪�せて頂きます！ (2020年5月26日 1時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
parade - リクエストよろしいでしょうかっ…？JUMP皆で海の撮影の際、山田くんが奥の方までスタッフさんに連れて行かれ、溺れてしまう感じのお話お願いできますでしょうかっ…？助け役は泳げる人数名でお願い致しますっ…！ (2020年5月19日 15時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2020年3月13日 19時
