秘密流出 ページ16
涼介side
雑誌取材に向けてメイク室で整えてもらっている時。
テーブルに置かれた週刊誌が目に入った。
今朝発刊されたばかりらしく、折り目ひとつない綺麗なその雑誌を手に取り中を除く。
涼「……え」
あるページで手が止まった。
【絶対的エースの隠された幼少期！！！
HSJ山田涼介がアイドルになった理由とは！？】
大きな見出しと共に載せられている写真は間違いなく俺で。
俺が虐待を受けていたことが書かれていた。
若干違うところが所々あるが、それでもごく一部の人しか知らない俺の過去がはっきりと書かれていて。
手が震えた。
思い出さないようにしていた過去が一気に溢れてきた。
不規則に息が漏れる。
涼「…はぁっ…、」
「山田さん？大丈夫ですか？山田さんっ？！」
メイクさんの言葉を無視して、雑誌を持って楽屋に走った。
バンッ
大「メイク終わったの？早くね？」
涼「…ぁ、はあッ…はっ…、」
大「山田？」
薮「どうしたの涼介。走ってきたの？」
涼「やぶ、ちゃ…ッ、これ…！これ…！」
目の前に来た薮ちゃんに雑誌を見せる。
中をみた薮ちゃんの表情はみるみるうちに曇っていき、眉間にシワまで作っていた。
涼「やだっ…嫌だ！知られたくない…！！」
力が入らなくて膝から崩れ落ちる。
そんな俺の様子にメンバー全員が集まってきた。
涼「俺っ…、俺っ、」
知「涼介、一回深呼吸しよう？ね？」
涼「離れ、ちゃうっ…こんなの知られたら、みん、みんなッ離れていっちゃう…っ」
光「大丈夫だから。落ち着こう？」
高「椅子に座れる？立とっか」
完全に力が入らなくなった俺。
支えてもらいながら椅子に移動する。
両隣に知念と大ちゃんが座って、俺の手を握ってくれた。
薮「…マネージャーにも確認したけど、どっから漏れたのかは分からないらしいんだ」
涼「……どうしよう」
どうしようどうしようどうしよう。
グルグルと色んな思いが頭ん中を巡る。
ぐちゃぐちゃに合わさって何も答えが浮かばない。
俺の意思とは関係なく涙が溢れる。
伊「こーらっ。下ばっか向かないの。
山田には俺らがついてるっしょ？」
涼「っ…でも、」
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ciaociao(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにお待ちしてますね。 (2020年6月1日 20時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - ciaociaoさん» リクエストありがとうございます！私も小さいverまた書きたいと思っていたので下書き完成次第お話にぶっこもうと思います(*^_^*) (2020年6月1日 10時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエスト、に入るのかわかりませんが、小さい涼介くんのお話また読みたいです。 (2020年5月27日 11時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - paradeさん» リクエストありがとうございます！少々お時間頂きますが移行先の�イ能颪�せて頂きます！ (2020年5月26日 1時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
parade - リクエストよろしいでしょうかっ…？JUMP皆で海の撮影の際、山田くんが奥の方までスタッフさんに連れて行かれ、溺れてしまう感じのお話お願いできますでしょうかっ…？助け役は泳げる人数名でお願い致しますっ…！ (2020年5月19日 15時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2020年3月13日 19時
