第二十八話 ページ29
〜貴方side〜
シスター・クローネが来てから数日が過ぎた。
いつも笑顔で餓鬼共の相手をそつ無くこなし、信じられないスピードで俺達の輪の中に馴染んでいる。
あんまり馴染まれると後々面倒なんだがな･･･
ただ、あの女にはママとは違う違和感がある。
それは一体なんだろう。
一つはきっと俺達の監視。
それは間違いないはずだ。
でも、それだけじゃない。
あの女は俺達の監視をメインとして持っていない気がする。
もっと自分にとって有利な、
もっと、あの女にとって価値のあるもの････
皿洗いをしているノーマンとレイに視線を移すと、真面目な顔で何かを話している。
二人もクローネのことで頭を悩ませているんだろう。
もういっそのこと仲間になった方がいいのかな。
何て考えていると････
「貴方はAね」
後ろから浮き足立った声が聞こえ、俺は笑顔を作り振り返る。
「そうです。こんにちは、シスター・クローネ」
「こんにちは！何を読んでるの？」
「植物についての本です。僕、花がとても好きで」
「あら、そうなのね！私も花は好きよ〜見ていて心が落ち着くもの」
「そうですね」
花に興味なんて無いけど、知識は持っておくことに越したことはない。
「Aは、他の子と違って大人びた感じね」
「そうですか？本を読んでいたからそう見えるんだと思います。外に行ったら誰よりもはしゃぎますから」
「あら、そうなの？」
何故か俺に、積極的に話しかけてくるシスター・クローネ。
俺は、エマ達のように最上級という位を持っていないはず。
なのに、どうしてコイツはこんなに話しかけてくるんだ。
「ねぇA」
「なんでしょう？」
「Aは、ノーマンやレイと仲がいいの？」
「え？あぁ、歳も同じですし仲はいいですよ？」
「私、二人共話してみたいんだけどAも一緒に来てくれないかしら？」
「どうして･･･」
「あの二人、私に少し敵意を持ってる気がするのよ」
コイツ････
「気のせいでは？」
「そうかしら？でも、少し心配で。いいでしょ？A」
流石、監視として連れてこられただけはある。
凄い洞察力だ。
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アニメしか勝たん - 頑張ってください。私はあなたの小説が大好きです。いつもワクワクとした気持ちで見ています。無理する事なく、ちゃんと休んでくださいね。 (2023年1月17日 14時) (
レス) @page14 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 滅茶苦茶面白かったです。続きはもう見れないのでしょうか…この先が気になります！更新、何時までも楽しみに待ってます。 (2022年1月26日 8時) (レス) id: 3e0bb8035d (このIDを非表示/違反報告)
ヤイ(プロフ) - とても面白かったです！！！更新頑張ってください！！！ (2021年2月22日 21時) (レス) id: a0cd87f974 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2021年2月18日 13時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうらり - めちゃ続いて欲しい…この後の展開が気になる、っ (2020年12月23日 23時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
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