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第十一歩 ページ11

〜貴方side〜

リトルバーニーを届けに行ったあの日から、明らかに二人の様子は変わってしまった。







誰でもあの"真実"を知ってしまったら、そりゃー正気じゃいられないだろうけど。







孤児達は気づかない些細な変化でも、ママはきっと気づく。








それを二人に伝えるべきか。








敢えて、作戦を実行するまで関わらないべきか。








選択肢は二つに一つだ。








雲一つない空の元で、俺は草原に寝転がりながら思考を巡らせる。








「A」







頭上から名前を呼ばれ、声のした方を見るとノーマンが手を振りながら歩いて来ていた。








「やぁ!ノーマン。どうしたの?」

「いいや。特に何かある訳じゃないんだけど、僕もゆっくりしたくてさ」

「そっか!」







俺が寝転ぶ横に腰を下ろしたノーマンは、遠くで遊ぶ子供達を優しい目で見つめている。







急に色々なことを知ったから、流石に疲れてるんだろうな。









「何か悩み事でもあるの?」

「どうして?」

「んー。いつもより浮かない顔だから!」

「そ、そうかな・・・・」







ノーマンは賢い。







だから、そう易々と話していい内容では無いことは理解している。









「何もないよ、大丈夫!」

「そっか!なら良かった!!」









だから彼は、きっといつもと同じ笑顔で誤魔化すだろう。









掃除の時間。








遊び時間。









食事の時間。









所々、真剣な表情を見せるエマとノーマン。









極上の二人は一体何処まで知ることが出来たんだろうか。









化け物の存在、





自分達が生かされてる理由、





この施設の意味、





自分達の末路、





スコアと年齢の関係性、





化け物共が好んで食す部位。









最低限此処までは気づいていても可笑しくない。









後は、ノーマンのことだから発信機が埋め込まれている事にも気づいている可能性がある。









「A。少し変な質問をしてもいい?」

「ん?いいよ」

「もし里親じゃなくて、この施設の皆と外の世界で暮らせる方法があったらAは実現したいと思う?」

「なになに、突然どうしたの?」








笑いながら聞き返すも、ノーマンの瞳は真剣そのものだ。









これは真面目に答えるか。









「もし、それが実現出来る方法があるなら、僕はそっちの方がいいな〜。里親何かより皆と居た方が楽しいしね!」

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設定タグ:約束のネバーランド , 男主 , 天才   
作品ジャンル:アニメ
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アニメしか勝たん - 頑張ってください。私はあなたの小説が大好きです。いつもワクワクとした気持ちで見ています。無理する事なく、ちゃんと休んでくださいね。 (2023年1月17日 14時) (レス) @page14 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 滅茶苦茶面白かったです。続きはもう見れないのでしょうか…この先が気になります!更新、何時までも楽しみに待ってます。 (2022年1月26日 8時) (レス) id: 3e0bb8035d (このIDを非表示/違反報告)
ヤイ(プロフ) - とても面白かったです!!!更新頑張ってください!!! (2021年2月22日 21時) (レス) id: a0cd87f974 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです!更新楽しみにしてます。頑張って下さい! (2021年2月18日 13時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうらり - めちゃ続いて欲しい…この後の展開が気になる、っ (2020年12月23日 23時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユピノン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月30日 0時

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