転生したら、疑われました4【約ネバ】

. ページ17

「ピーター・ラートリーでございます。大公爵様。あるお話をお伺い致したく参りました。

お時間よろしいでしょうか。」




よろしくありません。



、、、と言いたいところだが、そうもいかない。



まぁこちらとしてもピーター・ラートリーの動向を探って起きたかったし、早めに厄介事を取り除いておくに越したことはない





『良い。入室を許す』


ピ「ご厚意感謝致します」




やはり大公相手では流石のピーター・ラートリーでも相当腰が低いらしい



すると2人の部下と共に丁寧な仕草で中に入り跪く







『それで話とは何かね。簡潔に話したまえ』



ピ「はい。話というのは、狩場での食用児共反逆の件についてです。


事件の後、大公爵様のお姿のみ発見てきなかったため、当時の状況についてお教えして頂きたいのです。」




『........他のものはやはり死んでいたのかね』




ピ「はい、残念ながら。そして、憎いことに食用児の死体は、ひとつもございませんでした」





ちっとも残念そうにはしていないけれども




う〜ん、、狸だなぁ






『あの時、私はついあの子達との死闘に熱中してしまってね........しかし恥ずかしことに大きなミスを犯してしまい、久方ぶりの敗北を味わったのだよ


死んだと思ったが私にはどうやら第2の核があったらしい、そして今こうして生き延びたというわけだ』





理解したかね？と尋ねると、ピーター・ラートリー、、長いな。ピーターでいいや



ピーターは少し考える素振りを見せる





ピ「ではバイヨン侯爵閣下やドッザ侯爵にありました噛みちぎったような跡は、ご存知ないと？」



『あぁ、特に知らないね。目覚めた時には狩猟場は崩壊寸前だったから、そのような余裕もなかったものでね』





話はそれだけかい？と尋ねれば、あと一つだけよろしいでしょうか、と本を取りに行く俺を引き止める






『.......あぁ、構わない』



ピ「........いつもお連れになっているパルウィス様は、どうなされたのでしょうか」





パルウィスとはいつもよくレウウィスが肩に乗せていた、あの猿型の鬼のことだ



形質変化というものは、やはりなかなかに興味深い




おっと、そんなことを考えている暇はないか







『実は戦闘中にはぐれてしまってね。恐らく巻き込まれて死亡してしまったのだろう。


話はそれだけか？』




再度尋ねれば、流石にピーターも引き下がった





ピ「大変失礼致しました、大公爵様。御協力感謝します」

.→←18.潜入

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す