. ページ11
森の中に入って、やっと話をする体制となった
『そうですね……まずは、今のあなたの状態について、説明致しましょう。大公』
まず、今の俺には、ある能力が備わっている
それは、食したあらゆる生物の形質を受け継ぐことが出来る能力である
普通の鬼でもそれは可能なのだが、俺の場合少し特殊で、
いつでも形質を自由に変化させることが可能なのだ
その事実に気づいたのは、ソンジュから生きる術を教わっていた時であった
そして、すぐに俺はこの能力を活用した
今後の計画に備えるために。
そこで受け継いだ形質の元の生物は、地下の吸血樹である
これにより、俺の血を多く含んだ吸血樹の枝を、自由自在に体から操れるようになった
………この能力は、使える。
今後大いに役立ってくれるだろう
それは此度レウウィスにしかけた作戦にも用いた
今、レウウィスの心臓である核には俺の吸血樹が巻きついており、いつでも潰せる状態である
更に、レウウィスの体全体には細く枝を広がらせている
今後その体内の吸血樹は、レウウィスの血を養分として、そこで生命維持し続けることとなるだろう
もちろん第二の核が出現した場合でも、即座にその核に吸血樹が巻きついてくれるはずだ
つまり、言葉通りレウウィスの命は俺が握っているということになる
俺はその事の次第について、分かりやすくレウウィスに説明した
ﾚｳｳｨｽ「……成程、つまり君は、私が弱りきる機会を見計らい、こうして私の自由を奪ったわけだ」
『乱暴な真似をしてしまったことは謝罪致します
しかし、こちらとしても、どうしても聞いて頂きたい頼みがあるのです』
レウウィスは猿の形態をした鬼を肩に乗せる
ﾚｳｳｨｽ「そういえば先程から気になっていたのだが……その言葉遣いは一体なんだね
君は人間……ではないか
まぁ私を敬うような立場ではないのだろう？
そもそも君は一体何者なのか……」
確かにここで正体を明かさねば、自分の計画も十分に伝わらないであろう
『……ではここで1つ、自己紹介としましょうか』
そして、俺は一つコホンと咳をし、背筋を伸ばして、真っ直ぐにレウウィスを見据える
『初めまして伯父様。私の名はA、、、あなたの甥にあたる存在でございます』
______以後、お見知りおきを
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1658人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嬢症鬼龍(プロフ) - 白夜ナイさん» ありがとうございます！！楽しんで頂けて何よりです！！ (2022年8月4日 12時) (
レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - つなさん» 凡人の者です笑ありがとうございます！！ここでの温かいお言葉がいつも身にしみてます。泣 頑張りますね！！ (2022年8月4日 12時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - 更新待ってます‼️とっても楽しいです。 (2022年8月3日 17時) (レス) id: 2eef5eaf3b (このIDを非表示/違反報告)
つな - 嬢症鬼龍さん» 天才の方ですか…？初めて読んだのだいぶ前なのに定期的に戻ってきて読んでます笑 めっちゃ好きです！勉強大変だと思いますが、お体に気をつけて頑張ってください！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 2f8ab906b9 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - いちご猫さん» やっと更新しました！！笑 いつも嬉しいコメントありがとうございます！！めっちゃ元気貰ってます泣 夏休みもきっと受験勉強で大忙しですけど、暇を見つけてちょっとずつ進めていきますね！ (2022年7月19日 21時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嬢症鬼龍 | 作成日時：2021年7月14日 1時
