3.ママの作戦 ページ17
その後特に何もせずに自由時間を過ごしていると、イザベラから呼び出しが出た
さっき話した時に伝えればよかったのに
原作通りならば恐らく、新しいママ、シスタークローネを迎える準備をさせられるのだろう
うん、めんどくさい
呼ばれた場所に着くと、既にエマとノーマン、レイ、ドン、ギルダが集まっていた
エマ達は何もなかったかのような立ち振舞いであり、動揺の色を全く出していない辺り、流石だなと言わざるを得なかった
ド「何?ママ」
ドンが率先してイザベラに要件を尋ねる
イ「お手伝い、頼めるかしら」
.
.
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どうやら無事、原作は進んでいるようで、要件は予想していた通りであった
そしてその夜、俺はイザベラの書斎に訪れていた
『それで、話したいことって?』
自然な問いかけでイザベラに尋ねる
イ「じゃあ、話すわね」
イザベラが見ていた発信器を閉じ、こちらに向き直る
イ「一昨日、どうやら夜に門に来た子供がいたみたいなの。
ハウスに戻る時門の近くにコニーがハウスに忘れたと言っていたリトルバーニーが置いてあったのよ」
『規律を破った子達がいたんだね』
イ「そうなの。コニーのもとに早く届けて欲しかったのかもしれないけれど、しっかりしかりつけておかないといけないから。
秘密にしているのも悪いことだもの」
成る程、うまく言いくるめたな。
でもなぜそんなことを俺に…?
『どうして俺にそんなことを話したの?』
イ「それはね、あなたにその子供達を見つけてほしいから。頼めるかしら」
そういうことか…だがそんなこと内通者であるレイからすぐに分かること。
なぜそんなことを頼むのだろうか…
考えても疑問は浮かぶばかりだ……
俺が少しの間黙っていると、イザベラが少しずつ歩み寄ってくる
イ「…………単刀直入に聞くわ。あなた、このハウスのある秘密を知っているでしょう?それもずっと前から」
!?
どういうことだ…!?
まさか悟られていたのか…!?
『秘密?なんのこと?』
俺は溢れでる疑問や焦りを抑え、冷静に問い返す
イ「演技はもういいのよ、A。あなたは賢い。きっと正しい選択が出来るわ」
正しい選択…?
イ「どうして貴方は子“達”と言ったの?まるで規律を破った子が複数いると知ってるかのように。
その後私が子供“達”と言っても何も聞き返してこなかったでしょう?」
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嬢症鬼龍(プロフ) - 初見朧さん» 有難うございます!こうして続編に繋げることができたのは、読んで下さっている皆様のお陰です!本当にありがとうございます! (2020年5月6日 13時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 初めまして、初見朧です。遅くなりましたが、完結おめでとうございます!約ネバ好きとして、楽しく読ませていただきました。続編も頑張ってください! (2020年5月6日 8時) (レス) id: 2c57213a78 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - あやめさん» あれ嬉しすぎてにやけが‥‥よし、続き書こう←チョロい (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - すややさん» なんとありがたいお言葉.........!!そのお言葉だけで更新がんばれます!本当に感謝の限りです(泣) (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - おっど#sakuraさん» 気に入って頂いて光栄です!いつも更新遅くてすみません…早く宿題終わらせてバンバン更新できるよう頑張ります! (2020年5月5日 16時) (レス) id: 3c6017527e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嬢症鬼龍 | 作成日時:2020年3月7日 17時