- ページ38
「…ん…」
私はパチリと目が覚めた。
淡いオレンジ色の照明。
時折聞こえる鳥の声。
私はムクリと起き上がった。
そこは部屋みたいで、本棚や生活感溢れていた。
ここはどこ…？
私はそう思いながらもベットから起き上がる。
でも、
「！」
私はペタリと尻餅をついてしまった。
どうやら長い事眠ってたみたい。
足に力が入らない。
それと同時に、自分の服に気づいた。
あの白いワンピースじゃない…
白いポロシャツに長めの黒いスカート。
私はそれを見て壁で身体を支えて立ち上がった。
私は…施設で気を失って…
じゃあここは施設？いや、そんなわけない。
生活感溢れているし、機械じみてない。
「まさか…」
逃げれた…逃げれたんだ…！
私はそれに気づいて笑みをこぼした。
やった…！私逃げれたんだ！
生きて、外にいるんだ…！
私はそれに気づいて壁伝いに歩き始める。
スミーさんがきっと助けてくれたんだ…
ここはきっと隠れ家みたいなところだろう。
私は部屋の扉まで歩くとゆっくりと扉を開けた。
その瞬間風が吹いて思わず目を瞑った。
風がおそまった時に私はゆっくり目を開けた。
「わぁ…！」
そこはまるで迷路。
下を見れば橋がいっぱいかかってて、
壁を見れば木の模様をしている。
ここは…木の中？
木の中に…町がある…！
すごい…本当に、逃げれたんだ…！
私はおぼつかない足で手すりまで歩いて身を乗り出して街を見つめた。
裸足なんて忘れてその景色を見ていた。
髪が靡いて邪魔だ。
でもそんな事、どうでもいい。
私は確かに、生きてるんだ…！
「…」
私はとりあえず、スミーさんを探そうと廊下を歩いた。
もうだいぶ歩き慣れて、片手で支えるくらいになった。
ここ、どこなんだろう…
下を見てわかったけれど、ここが最上階みたいだし…
きっとこの階にいると思うんだけど…
そう思いながら私は廊下の角を曲がる。
その時、
ドン！
誰かに軽くぶつかって私は鼻を打つ。
びっくりしたけれど、私は鼻を抑えて上を見上げた。
「す、すみませ…」
謝ろうとしてその人を見上げたけれど思わず血の気が引いた。
だっていたのは…
？「あうあー…」
紙袋を被った、怪しい人だったから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2785人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々美(プロフ) - この作品良すぎて涙出てきたわありがとう作者、、、 (9月11日 23時) (
レス) @page43 id: 8f4a0109ee (このIDを非表示/違反報告)
７4 - 20ページのバイヨン卿視点のお話に出てくるレウウェス様、多分お名前間違えてるかと…。レウウィス様だったと思います…。このお話大好きです、まだ読んでる途中ですけど…めっちゃ好きです…！！ (2022年7月1日 11時) (レス) @page20 id: 104d8d46f2 (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - とても面白かったです (2019年12月7日 14時) (レス) id: fe1c8c1f22 (このIDを非表示/違反報告)
消しかす(プロフ) - 雪さん» そう言ってもらえると嬉しいです！恋、かもしれませんね…！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
雪 - ああーー、、、この作品が好きすぎて胸がキュッって痛くなる、、、。これは、まさに、恋、、、？！ (2019年4月13日 1時) (レス) id: 63b96624ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
