- ページ27
ノーマンside.
まさか、とは思った。
でもその子はピクッと反応を示した。
そして顔をあげた。
ああ…本当に、君、なのか…？
ノーマン「A…！？」
その瞳、その壊れそうな身体。
僕を見つめる姿は確かに、Aだった。
あの時、僕はずっと後悔してた。
助けれたはずなのに、助けれなかった。
でもこうして今目の前にいる。
あの時、Aも出荷ではなく、
僕と同じようにここに移動させられていたのか…！
確かにあの時コニーの次の日に出荷と、
異例中の異例だ。
本当に…Aなんだね…！
僕は優しく微笑んでAの頬を撫でる。
でもAは僕を見ると、
「レ、イ…」
僕じゃない名前を言った。
僕はそれを聞いて目を見開いた。
そして僕は倒れたAの体を支えて、
抱きしめた。
僕は…ノーマンだよ。
抱きしめてわかったAの身体。
とてもやせ細って、やつれていた。
Aも実験体としてここに…
僕はAの頭を支えぐったりした体を抱え直す。
もう大丈夫。今度は僕が君を守るから。
離さない、絶対に。
ノーマン「A、僕の事が見える？」
「…」
僕はAを一旦離して虚ろなAを見る。
するとAは僕の首に手を回して、
泣きそうな僕の顔を見て微笑んだ。
Aの瞳は虚ろで、トロンとしている。
きっともう身体が限界なんだ。
ヴィンセント「急ごう、スミーも探さないと」
ノーマン「ああ、そのつもりだよ」
僕はそう言ってAを抱き上げようとした時、
Aは僕の頬に手を添えた。
僕はそれに驚いて目を見開く。
ノーマン「A…？」
Aは僕を見て微笑んでる。
でも…その瞳に映っているのは僕じゃないんだろ？
僕は眉を寄せAを見る。
Aの瞳には、困っている僕が映し出された。
ノーマン「大丈夫、もう…んっ…！」
すると、Aは僕の口を塞ぐように…
キスを、してきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2786人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々美(プロフ) - この作品良すぎて涙出てきたわありがとう作者、、、 (9月11日 23時) (
レス) @page43 id: 8f4a0109ee (このIDを非表示/違反報告)
７4 - 20ページのバイヨン卿視点のお話に出てくるレウウェス様、多分お名前間違えてるかと…。レウウィス様だったと思います…。このお話大好きです、まだ読んでる途中ですけど…めっちゃ好きです…！！ (2022年7月1日 11時) (レス) @page20 id: 104d8d46f2 (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - とても面白かったです (2019年12月7日 14時) (レス) id: fe1c8c1f22 (このIDを非表示/違反報告)
消しかす(プロフ) - 雪さん» そう言ってもらえると嬉しいです！恋、かもしれませんね…！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
雪 - ああーー、、、この作品が好きすぎて胸がキュッって痛くなる、、、。これは、まさに、恋、、、？！ (2019年4月13日 1時) (レス) id: 63b96624ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
