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「っ！…」
揺れる施設の中、私は壁付いに歩いていた。
混乱している施設。
あちこちで警告のアラームが鳴り響いていた。
私は霞む視界の中、足を引きずるように前に進んだ。
スミーさんは何処？
ヴィンセントは？
他の支援者は…
ハァハァと息切れが自分でも聞こえた。
乱暴に引き抜いたのがいけなかったのかも。
「あ…！」
近くで爆発して、私は耐えきれなくて爆風によって飛ばされた。
壁にぶつかって私はドサっと倒れる。
熱い…近くで燃えてる…？
私はもう体を動かすことができない。
嫌だ…まだ、私は死ねない…
エマ、レイ、ノーマンに会うんだ、絶対に…
でも掠れ掠れになる視界。
ぼやける視界。
その先には誰もいない。
ただ燃え盛る炎だけ見えた。
施設も脆くなって、瓦礫が落ちて来る。
私もこの瓦礫に埋もれてしまうのだろうか。
と思った時…
？「A…？」
私の名前を呼ぶ声が聞こえた私はその声に目を開ける。
ああ…これは夢？
私の目には、レイが見えた。
私を見て微笑んで手を差し伸べてくれる。
レイ？「A…！？」
「レ、イ…」
レイは私を見つけると抱きしめてくれた。
力強く、でも優しく。
まるで壊れ物を扱うみたいに。
私はあまり感覚がない手をレイの首に回して抱きしめる。
きっと私、幻覚を見てるんだ。
死ぬ間際、人は怖さ故に幻覚を見る。
だから少しでも味わいたい。
3人の中でも貴方だけには、絶対に会いたかった。
出荷される前に言いたかった。
大好きだって。
でも怖かった。
怖かったから言えなかった。
言ってしまったら今までの関係が崩れるんじゃないかって。
ダメなんだって。
私は何か言ってるレイの顔を見つめた。
泣きそうな顔をしてる。
私はそんな顔を見て微笑む。
そしてレイの頬を手で添えて顔を近づけた。
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菜々美(プロフ) - この作品良すぎて涙出てきたわありがとう作者、、、 (9月11日 23時) (
レス) @page43 id: 8f4a0109ee (このIDを非表示/違反報告)
７4 - 20ページのバイヨン卿視点のお話に出てくるレウウェス様、多分お名前間違えてるかと…。レウウィス様だったと思います…。このお話大好きです、まだ読んでる途中ですけど…めっちゃ好きです…！！ (2022年7月1日 11時) (レス) @page20 id: 104d8d46f2 (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - とても面白かったです (2019年12月7日 14時) (レス) id: fe1c8c1f22 (このIDを非表示/違反報告)
消しかす(プロフ) - 雪さん» そう言ってもらえると嬉しいです！恋、かもしれませんね…！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
雪 - ああーー、、、この作品が好きすぎて胸がキュッって痛くなる、、、。これは、まさに、恋、、、？！ (2019年4月13日 1時) (レス) id: 63b96624ad (このIDを非表示/違反報告)
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