こんな展開ありません ページ2
女は走る
どんなに苦しくても息が上がってもあの人の元に行くために
「(今なら言える…!!あの人に…好きって伝えるんだ…!!)」
着物だからなのか上手く走れない
でも、今行かなければ私は一生後悔する
長い道を走った先には私達が初めて出会った場所に彼がいた
「―――さん!!」
「…―――?」
大声で叫べば彼は此方を振り向き驚いた顔をする
「…私、ずっと考えていました…!!貴方と過ごすことで本当に幸せを感じられます…、だから…私と…「待って」…え?」
思いを伝えようとすると彼に言葉を遮られる
そして私に近づいてきて頬に手を添えて目を合わせる
そこで気づいてしまった
彼の顔が赤く染っていて嬉しそうな顔をしていたことを
「こういうのは男から言うものだよ…―――、愛してる。俺と付き合ってくれませんか…?」
あぁ、今日ほど嬉しい日はないだろう…
返事はもちろん
「はい…!よろしくお願いします…!!」
私達は互いに微笑みながらどちらからでもなく、唇を交わした
―――月だけ私達を優しく見守っている
.
パタンッ
Aは本を閉じて下を向いていた顔をあげる
そして、この本とは全く逆の表情であり真顔で盛大な溜息をついた
『…あるわけないでしょ』
自分でも驚く程物凄く低い声だったと思う
何故かと言えば、現在Aを後ろから抱き締め自分の足の間に座らせ、髪を弄っていた童磨がビクリと反応したからだ
「わぁ…吃驚したよ。何処からそんな声出してるの?怖いよ!!」
後ろから顔を覗き込みAの表情を伺う童磨
顔をが近いので避けてくれませんかね???
「眉間に皺がよってるよ!!本なんて読んでるからだねぇ!今すぐやめて俺と過ごさない?」
『はぁぁ…実質は過ごしてるでしょ』
「でも、Aは俺を放っておいてばかりじゃないか!つまらないなぁ」
『家に入れてあげてるだけいいと思った方がいいよ』
「えー…俺の選択肢外か中しかないの?」
後ろでぶつぶつ何か言っている鬼は放置して
Aは先程読んでいた本をもう一度開きまた溜息をついた
「さっきから溜息ばかりついてるけどどうしたの?」
Aの髪の毛をクルクルと指で遊びながら問いかける
童磨は頭がいいだけあってすぐに私の変化に気づくようだ
こういうことに慣れてしまったのもここ2年近く一緒に過ごしたからだろう
.
(…童磨も本読んでみれば分かる。せめてこの部分)
(これ?読んでみるよ!!!)
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紫雨(プロフ) - 名前変えました。戦国星光→紫雨(しう)です!よろしくお願いします! (2021年5月25日 11時) (レス) id: 7f51c92f84 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ミックスジュースさん» コメントありがとうございます!いつか投稿できるように準備していきます! (2021年5月25日 11時) (レス) id: 7f51c92f84 (このIDを非表示/違反報告)
ミックスジュース - コメ&リク失礼します!童磨と夢主ちゃんとあかざの絡みが見てみたいです。投稿頑張ってください!応援してます(*´∀`*) (2020年11月19日 5時) (レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)
戦国星光 - ムクロさん» ありがとうございまぁぁぁす!童磨いいですよね…!私の最推しです!もう顔が好き… (2020年3月2日 23時) (レス) id: a9364e4e28 (このIDを非表示/違反報告)
戦国星光 - カイムさん» リクエストありがとうございまぁぁす!童磨の技アニメだったら絶対綺麗だと私は思います! (2020年3月2日 23時) (レス) id: a9364e4e28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shiu220525
作成日時:2019年9月18日 0時