第6話 ハウスの真実 ページ7
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ…
エマ｢だめだぁー。やっぱり裏口も鍵がかかってる。｣
A｢ママ留守だから、戸締まりするよね。｣
ノーマン｢問題ない。この型なら開けられる。仕組みがね、知恵の輪レベル。｣
エマ｢えっ、ノーマン!?｣
ノーマン｢普段は開けないよー。でも今は“特別”。｣
ｶﾞﾁｬ…
ノーマン｢後で一緒に叱られよう。｣
エマ｢コニー？｣
A｢真っ暗だね…もう行っちゃったのかな？｣
ノーマン｢いや、車があるから、まだ行ってないと思う。｣
エマ｢荷台に載せておけばわかるかな。｣
ﾄｻ…
A｢エマ？｣
エマ｢ノーマン…A…｣
A｢っ！｣
恐る恐る荷台を見ると、そこには変わり果てたコニーの姿があった。
｢誰かいるのか。｣
A｢隠れて！(小声)｣
私達は、咄嗟に車の下に隠れた。
ｶﾞﾁｬ
｢オイ今、声がしなかったか？｣
｢気のせいだろ。｣
｢チッ、ノラ猫なら捕まえて食ったのに。｣
｢ゲッ…お前猫なんて食うのかよ。｣
車の下から、声の主を見上げる。
──なに？
｢旨そうだなァ。やっぱり人間の肉が一番だ。｣
ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ
何!?何なの!?
こいつらがコニーを!?
食べる？人間を？
まるで
──鬼!?
────────────────
ママ『いい？門と森の奥の柵へは危ないから近寄ってはだめよ。』
────────────────
ママはこれを…
ママは!?ママは無事!!?
｢くそッ、指の先だけでもダメかなァ。｣
｢馬鹿。大事な
この農園の人肉は、全部金持ち向けの高級品なんだぜ。｣
農園？人肉？──“肉”？
──嘘。
私達はずっと食べられるために生きてきたの？
ｶﾞﾁｬ
｢
｢大方終わりました。｣
｢
そろそろこの
ママ｢はい。畏まりました。｣
｢
ママ｢無論、お任せ下さい。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺の花 | 作成日時：2019年6月6日 2時
