第44話 知られてしまった真実 ページ45
ノーマン｢でも、驚いたな。
常日頃本を読んでいるレイはともかく…｣
レイ｢
エマ｢気づいてないよ。｣
ノーマン｢え？｣
エマ｢あれ気づいたの、私じゃない。
フィルが見つけて、教えてくれたの。｣
A｢フィルが？｣
エマ｢うん！
読んでた絵本がミネルヴァさんの本で、丁度モールス符号が出てくるお話で──それで、他の本も調べてみただけ。｣
レイ｢道理で。｣
エマ｢ん？それどういう意──｣
A｢っ！ねぇ…ドンとギルダは？｣
私の言葉に、お兄ちゃん達は食堂を見渡す。
ノーマン｢
エマ｢まさか…!!｣
振り返ると、ドンとギルダがいた。
エマ｢ドン、ギルダ。よかった…！てっきり…｣
レイ｢どこ行ってた？｣
ドン･ギルダ｢…｣
エマ｢え｣
ノーマン｢今は目立つ。後にしよう。｣
夕食後＿
レイ｢──で？｣
ドン｢入ってきたよ、秘密の部屋。地下室だった。｣
A｢どうやって入ったの？｣
ギルダ｢ドンが…鍵を掏って…｣
エマ｢ママから!!?｣
ノーマン｢それで？…ママには？｣
ギルダ｢気づかれていないと思う…鍵ももう返したし…多分…｣
レイ｢馬鹿なことをしてくれたな。
もしカメラ･盗聴器･警報、どれか一つでもあの部屋についてたらどうする？
ママやシスターにバレて、お前ら…いや、俺達全員…｣
ドン｢どうなるか言ってみろよ。｣
エマ･ノーマン･A｢!?｣
ドン｢
エマ｢え｣
ドン｢騙しやがって…何が｢わからない｣、｢助けに行こう｣だ。
｢助けに｣なんて行けないんじゃないか…だってコニーは、コニー達はもう──｣
エマ｢ごめん…ごめんなさい!!｣
ギルダ｢じゃあ…本当に…｣
ドン｢ほらな、ギルダ。やっぱりこいつら、嘘ついてたんだよ。｣
エマ｢あ…｣
ドン｢何、隠してる？全部話せよ。｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年6月6日 2時
