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第28話 疑え ページ29

誰…?

何人?

いつから?

どうして…

信じられない…あの子達の中に?

ただママが大好きで…ただいい子(・・・)にしてて…ママに教えちゃってる。

きっとそうだ。

でも…もし…もし…万が一…レイの言う通り望んで鬼の手先になっている(こども)がいるとしたら…

────────────────

エマ『全員で逃げたいんだ。』

A『力を貸して!』

────────────────

やっぱり無…

A「っ!」

頭の中に、コニーやみんなの笑顔が過ぎる。

嫌だ!やっぱり置いてけない!!

A「…」

レイ「けど、じゃこの先どうするよ。
「情報源」は見つけ出すとして、ドンとギルダを引き入れる話は?もし2人がママの「情報源」だったら…」

ノーマン「問題ない。「情報源」のあぶり出しとドンとギルダを引き入れること、この2つは同時にできる。
スパイならこちらの切り札にもなる。」

レイ「情報を操作して逆に敵を攪乱したり、こっちの有利な状況をつくることも不可能じゃない──か。」

ノーマン「そ。既に網も張った。」

エマ・レイ・A「!!」

ドン「おーい!そろそろ休憩終わって、2回戦やろうぜ!」

A「はーい!」

レイ「“コントロールはできている”…だから特定済でもママは何も仕掛けて来ない。
俺達が派手に(・・・)動かない限り、ママは即出荷は勿論、多分計画(だつごく)の邪魔すらするつもりなかったってわけか…」

ノーマン「レイ、あれから発信器を壊す算段は順調?」

レイ「ああ。」

ノーマン「あとどのくらいで整う?」

レイ「え…半月…いや10日あれば」

ノーマン「じゃあ10日後に決行しよう。」

エマ・レイ・A「え」

ノーマン「脱獄決行は10日後、11月8日だ。」

話を終えて、みんなの所に戻る。

エマは、みんなを見ていた。

レイ「あいつ(・・・)、スコアいくつだっけ。」

エマ「えっ、フィル?えっと…」

A「最近の平均は、確か203ちょっとだったかな…」

レイ「高ェな…
シスターとの鬼ごっこの時、ラスト6人まで残ってたんだよな、あいつ…
シェリーと一緒にいつもお前ら三人探して…」

A「…何が言いたいの?」

エマ「わー、やめて!こわい、こわい、こわい!」

エマは頭を押さえて、しゃがみ込んだ。

レイ「アホ。もっと疑え!嫌でも!とことん!」

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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時

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