検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:10,905 hit

第14話 力を貸して ページ15

ノーマン「レイには僕から話すよ。Aとエマは一度戻って──」

A「?レイ!」

ふと横を見ると、レイがいた。

エマ・ノーマン「レイ!?」

レイ「悪ィ、ツケてきた。」

エマ「〜〜〜〜!!!??」

A「ストーカーかよ…(ボソッ」

レイ「誰がストーカーだ!
いー加減気になるから、問い詰めようと思って。」

A「え?」

ガシッ

レイは私に本を投げつけて、私達を羽交い締めにした。

レイ「門で何があった?」

エマ「え?」

レイ「だって明らかに様子おかしかったし、「間に合わなかった」のに、お前ら手ぶら。」

ノーマン「鋭い!」

レイ「何もねぇわけねぇだろ!吐け!」

グギギギ…

A「締まってる、締まってる!!」

レイに解放され、私達はレイを真っ直ぐ見た。

ノーマン「…助けてくれる?」

レイ「?おう。」

ノーマン「話すよ。僕ら全員ここから逃げなくちゃならないんだ。」

私達は、レイに施設(ハウス)の真実を話した。

レイ「鬼…農園…ママが敵…?…ヤバくね!?あっ、だから格子窓!」

A「飲み込み早っ!」

エマ「えっ!ていうか、超すんなり信じてくれてるけど…」

レイ「は?当然だろ。ノーマンがこんな間抜けな嘘つくかっての。
エマとAならともかく。」

ゴン

エマ・A「信頼の差!!」

レイ「──で、実際逃げるとなると、問題は色々あるが…まずは人数だな。いくら何でも全員は無理だ。実現可能なメンバーに絞って…」

エマ・A「待って!」

エマ「全員で逃げたいんだ。」

A「力を貸して、レイ!」

レイ「全員?冗談だろ?」

エマ・A「!!」

レイ「全員で38人。大半が6歳未満だぞ!?
ママ(・・)」、「()」、「発信器(・・・)」、ただでさえ簡単でない脱走の難度がケタ違いにハネ上がる。」

エマ「それは分かってる…」

A「でも、無理だと決まったわけじゃ…」

レイ「いいや、無理だ。エマ、A、お前ら気づいてないだろ。」

エマ・A「え」

ノーマン「レイ、待って!」

レイ「成程。だから「僕から(・・・)話すよ」か。
エマとAに伏せてた。…いや言えなかった(・・・・・・)のか?
どちらにしろ甘えよ、過保護だ。こういうのはハッキリ言った方がいい。」

第15話 そういう脱獄→←第13話 ロープ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。