【約ネバ】兄妹

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ノーマンとエマは何か話していた。




さすがに距離があって、聞き取ることはできない。



『…何を話しているんだろう』


レ「…。」


『えっ、ちょ、レイ！？』



レイは何も言わずに私の手を引いて2人の方へ歩いて行った。




ノ「レイとアイには僕から話すよ。


エマは一度戻って…」



レ「なんで？今話せよ」


『ちょっ！』



「「！！？」」


なんて直球なんだ。



これじゃあさっきまで散々悩んでいた私が馬鹿みたいじゃないか。



レイと私を見て驚いたノーマンとエマ。


私も驚いた。



「「レイ！？アイまで！」」



レ「悪ィ、ツケてきた」


『ご、ごめん』



エ「〜〜〜〜〜〜！！！？？」


驚きを隠せないエマと苦笑いをするノーマン。



そしてレイは私の手を離し、さらにエマたちに近づく。


レ「いー加減気になるから問い詰めようと思って」


エ「？」



エマに本を渡すと、レイはガシッと2人の肩を組んだ。



レ「門で何があった？」


エ「え？」


レ「だって明らかに様子おかしかったし、“間に合わなかった”のにお前ら手ぶら」


ノ「するどい！」


レ「なんもねぇわけねぇだろ、吐け。





…お前もこう言いたかったんだろ、アイ？」



『ま、まぁそんな感じ。


全部言ってくれてありがとう…？』



なぜかこっちまで呆気にとられた。

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