【約ネバ】兄妹

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カランカラン



朝の鐘が鳴り、ガバッと勢いよく起き上がる。




隣のベットを見ると、あいつも欠伸をしながら私を見ていた。



レ「おはよ、今日はちゃんと起きたんだな」


『おはよう。

昨日、心に決めたから』



レ「何を？」




早起きは苦手だ。


眠い、まだ寝ていたい、そう思ってしまう。



しかし先日、うっかり二度寝をしてしまった時、レイに思いっきり頰をつねられたのだ。



…朝からあんな痛い思いはもうしたくない。





『絶対レイに起こされる前に起きる』


レ「いやそれ当たり前だから」


『私の中では重大なことなの』


レ「お前ほんと成長しねーな」


『うるさい』



こんな風に、レイとどうでもいい会話をしながら私のいつも通りの朝は始まった。


__________



ここ、GFハウスは親がいない子供たちが住む所。


「アイの髪ボサボサー」


『寝起きだからねー。

…はい、靴紐結べた』


「ありがとう！」



共に暮らす彼らは兄弟ではない。


それでも私はこの生活が、兄弟が、結構好きだ。

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