白鳥沢の病弱お姫様２【HQ】

恋敵 ページ19

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川「A………A？」



「！ごめん、何？」



川「いや、ボーッとしてたから大丈夫かなって」



「…英太も、3年生もみんな卒業しちゃうから……寂しいなって思って」



川「…明日でほんとにお別れか」



「ちゃんと耳も、体調も…万全の状態で最後お見送りしたかったな」



川「……」



「賢二郎とか大丈夫なの？若利くんいなくなったら発狂するんじゃない…？？」



川「それは面白くていいと思うけど()」



「ふふ……1年前はまだ仲間じゃなかったんだって思うと変な感じ」



川「…確かに。もうなんか長年の仲みたいだw」



五「Aさん、川西さん！！白布さんが飾り付け手伝わないと怒りますよ〜！！！！」



「なんて言ってる？賢二郎が怒るしか聞こえなかった」



川「あー…サボっていいって」



「絶対嘘でしょ…！」





川「てか賢二郎いないじゃん」



五「あ、あれ？さっきまで確かにいたはずなんですけど」



「…？私、探してくるね」



五「気をつけてくださいね！？」



川「俺らは飾り付けだ〜」







白「…こんなとこに呼び出して何の用ですか、瀬見さん。明日卒業式だから感極まって、みたいなのはいらないですけど」



瀬「ほんっとかぁいくねぇな、お前は！！…Aをよろしく頼む」



白「…それは、俺が付き合っても」



瀬「違う」



白「！」



瀬「俺は、もう卒業する。…お前と川西でAを支えてやってくれ。ただ、Aが嫌がることをしたら…俺はお前をぶん殴る」



白「ほんとセコムですね…てか瀬見さんも好きなんですよね。1番脈がありそうなのは瀬見さんなのになんで頑張らないんですか」



瀬「…まぁ…アイツは恋愛はしないって言ってる…それだけの理由で俺は俺の気持ちに気づかないようにしてた。でもお前らがAにくっついてるの見て嫉妬したりもしたよ。俺だってAが好きだ」



白「それなら」



瀬「だけど。俺は、Aの笑顔を守りたい。…俺が1番アイツを笑顔にできる立場は、恋人でも旦那でもなくて、【1番信頼出来る幼馴染】っていうポジションなんだ」



白「…俺には分からないですけど」



瀬「はは、だろうな！…狙うのは自由だけど、アイツはただじゃ落ちないぞ？……じゃ、また明日な！」



白「……はぁ…俺が幼馴染だったら…瀬見さんみたいな選択は出来ねぇ。…だから、アイツの1番なのか」ボソッ



「あ、いた…賢二郎、飾り付けやらなきゃ」



白「…悪ぃ、すぐ行く」

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