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彼はそう言うと、私の首の後ろに手を回して
自分の鎖骨に私の唇を当てようと近付けた







慎「早く。…Aちゃんのじゃ無くなっちゃうよ?」






戸惑う私を煽るように言葉を投げかけられ
私はまんまと彼の鎖骨にキスを落とした








慎「ねぇ、キスじゃないの…分かってるでしょ」








頭上から聞こえる甘くて低い声
印、ってことは…痕ってことだよね

白い彼の肌に、私が先程より強く吸い付くと
一瞬強ばった身体、聞こえる吐息
全てが学生とは思えないくらいの色気を感じる

私が吸い付いた鎖骨に、
彼は感じてくれている
そう思うだけで、胸がドキドキする









慎「…上手。」


「これ…私にもするの…?」


慎「うん。…俺がするのは、一生消えないよ」









私のリボンをするりと取り、ボタンに手をかける
消えない痕って、あるのかな?
どうやって付けるんだろう?


そんなことを考えていられたのも束の間
彼は強引に、私の首元を広げるように
シャツをずらした









「ちょ、」


慎「…ごめん、もう我慢できない」


「っ…あ…っ!」









そう呟いた瞬間、私とは違う痛みが走る
ピリッとじゃ済まない
痛くて声も出ず、息が止まりそう
目に涙を浮かべながら、ジタバタするけど
彼の力には到底適わない

ようやく唇が離れ、薄暗い中でも
ニヤッとあがる口元から糸を引いてるのが
キラリと見えた









「はぁっ…痛…っ」


慎「ん、綺麗…」


「慎くん…っ噛んだの…?」


慎「…俺の、って印」








そう言う彼の目は、鋭くて綺麗で逸らせない
口元を手で拭う仕草は、ヴァンパイアのよう
私の首にはしっかりと彼の歯型が残る

口元は笑っているのに、声は低くて
背筋がゾクッとする









慎「俺の独占欲、尋常じゃないから…覚悟してね。」


「え…?」


慎「…もう逃がさない」








私…とんでもない人と
契約を結んでしまった…?







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−1010(プロフ) - こんばんは!以前からそら。さんの作品を拝見していました!もしサイトの移行されていましたら、可能でしたら教えていただきたいです(*^^*) 急かしているつもりはありませんが、嫌な気持ちにさせてしまいましたらすみませんzro゛ (2022年4月10日 20時) (レス) id: 2a853c864b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - こんばんは!サイトの移行はいつ頃になりそうでしょうか?とても楽しみにしております。 (2022年1月28日 2時) (レス) id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - おかえりなさい!更新、ずっと楽しみにしておりました。サイトで再活動、楽しみにしております。 (2021年12月29日 4時) (レス) @page48 id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
けんきち(プロフ) - おかえりなさい。ずっとお待ちしておりました。これからも楽しみにしております! (2021年12月25日 12時) (レス) @page48 id: cd885ae626 (このIDを非表示/違反報告)
niji(プロフ) - 楽しみに読み返しながら待ってました⭐︎ (2021年12月25日 7時) (レス) @page48 id: 40e8fd5cee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そら。 | 作成日時:2020年2月18日 7時

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