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大人の男性なんだなって
感じるときも、もちろんある
それは…いつも車で私を家に送ってくれるとき
運転している姿は、それはもう様になる
とにかく…カッコイイ
樹「Aさん?聞いてます?」
「…あ、ごめん、何だっけ?」
樹「疲れてるんですか?明日…休みでしょ?」
「え、うん」
樹「…ゆっくり休んで、疲れとってくださいよ」
「……うん…」
彼なりに私を大切にしてくれているのか
…強引に女性を誘うことが苦手なのか
元々クールな彼だから、まだよく知らない
ディナーをして、次の日が休みだと
やっぱり…もう少し先へ進みたい
彼と、もう少し長い時間一緒に居たいし
デートの数も、…触れる数も増やしたい
でも、彼のプライドを傷付けちゃうかもとか
何て言葉にすればいいんだろうと
考えると、中々伝えることも出来ない
樹「はい…着きましたよ」
「……」
樹「…どうしました?」
「……や、何でもない。今日も楽しかった、ありがとう。…じゃ、またね」
ほら、また今日も言えなかった
もういい歳なのに、こんなに爽やかな恋愛が
久しぶり過ぎて
" もっと一緒に居たい " が
恥ずかしくて、上手く言えない
もっと素直なら
もっと可愛い彼女になれるのに
シートベルトを外して扉に手を掛けたその時…
グイッと腕を引っ張られ
彼にもたれかかるように後ろへ倒れる
そのまま、耳元で甘く響く彼の声
樹「ねぇ…まだ一緒に居たい?」
それは、今まで見たことのない彼の姿だった
引っ張った腕で後ろから抱き寄せて
私の耳に唇を当てた
こんな強引に…されたこと…ない
樹「…ねぇ、Aさん」
「樹くん…どうしたの…」
樹「…Aさんに、良い奴で見られたくて…ずっと我慢してた」
「え…と…」
樹「……もういい…?」
私の首に顔を埋め、唇を寄せる
背筋がゾクッとして、触れられる部分が
敏感になり始め、彼の吐息がかかる
「樹く…」
樹「…今日はもう帰さない」
大人の私をドキドキさせられるように
努力しているのかもしれない
でも、それでも…私に向ける好きを感じる
…もっと、私に触れていいよ
私の知ってる爽やか彼氏くんは
…実は狼彼氏でした
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−1010(プロフ) - こんばんは!以前からそら。さんの作品を拝見していました!もしサイトの移行されていましたら、可能でしたら教えていただきたいです(*^^*) 急かしているつもりはありませんが、嫌な気持ちにさせてしまいましたらすみませんzro゛ (2022年4月10日 20時) (レス) id: 2a853c864b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - こんばんは!サイトの移行はいつ頃になりそうでしょうか?とても楽しみにしております。 (2022年1月28日 2時) (レス) id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - おかえりなさい!更新、ずっと楽しみにしておりました。サイトで再活動、楽しみにしております。 (2021年12月29日 4時) (レス) @page48 id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
けんきち(プロフ) - おかえりなさい。ずっとお待ちしておりました。これからも楽しみにしております! (2021年12月25日 12時) (レス) @page48 id: cd885ae626 (このIDを非表示/違反報告)
niji(プロフ) - 楽しみに読み返しながら待ってました⭐︎ (2021年12月25日 7時) (レス) @page48 id: 40e8fd5cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そら。 | 作成日時:2020年2月18日 7時