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そんな夏を越え、高校を卒業した後は鹿児島の大学へ進んだ。
本当は福岡の大学に行きたかったけど、学費も安かったし、里帰りもしやすかったから。
夏休みはやっぱり実家に帰って民宿の手伝い。
海を挟んで少しのつもりだったのに、鹿児島の人と島の人間とは何もかもが違っていた。
だからこそ、他を見たからこそ、島の良さが愛おしかった。
毎年夏になれば民宿を手伝っていたはずなのに、大学3年になるまで安田さんと会うことはなかった。
気にしているのを両親に知られるのはなんとなく恥ずかしかったし、夏休みに帰っては、そっと宿泊履歴を確認していた。
もしかしたら毎回名前は変えているかもしれない。
そうも考えたのに“安井ショウタ”の名前は毎年あった。
夏も終わりに近づく、9月の初めに。
そして今年は夏休みには帰れなくなった。課題があったから。
実家に帰れるのは9月の頭。
普通の休みを使った土日。
会えるかはわからないけれど、
ちょうど、彼が来る頃だ。
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∞みくちー∞(プロフ) - 今まで沢山の方の沢山の作品を読んできたけど、この小説が1番心に沁みました！設定も自然で、すごく読みやすかったです♪ (2015年9月13日 18時) (
レス) id: d1bc34f985 (このIDを非表示/違反報告)
安子LOVE♪(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！本当にありがとうございましたm(_ _)m読んでいると、本当に実話なんじゃないか？と思うくらい胸がキュンキュンしました(///∇///)話の終わりもスゴく素敵でした！これからも応援しています!!がんばってください(^o^) (2015年9月8日 21時) (レス) id: cfbcf1d961 (このIDを非表示/違反報告)
咲良 - 完結おめでとうございます。ヤスは本当に海が似合いますよね！年に一度しか会えないなんて織姫と彦星みたいで、この前の七夕に願いを。思い出しました！素敵なお話ありがとうございました。残りわすがですが楽しみにしていますね！！ (2015年9月7日 17時) (レス) id: afdfce2af6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんちぱ(プロフ) - 情景が目に浮かびます。クジラとペンギンを聴きながら読むこの作品は本当に最高でした！ (2015年9月7日 17時) (レス) id: 4717b36750 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - リアル感満載でしたー。ホントにヤスくんてこんな感じなんちゃうかなーって。ヤスくんの誕生日、ワタシは免停の講習日…エエーッなんか嫌（笑） (2015年9月7日 14時) (レス) id: 452c6ad3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎみっく
| 作成日時：2015年9月2日 14時
