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安「ここはいつでも楽しいなぁ。」
泡盛を軽く飲んでしまう安田さんは、私の隣でしみじみと呟く。
その横顔は可愛いようで、大人。
まだお酒には強くない私の体温はいとも簡単に上がる。
ちょっと風に当たってくるって席を離れれば、タバコを持った安田さんが後からやってきた。
安「吸ってもいい？」
「………どうぞ。」
せっかく出てきたのに、安田さんが隣にいるとドキドキが止まらない。
いつからこんな気持ちになるようになったんだろう。
安田さんからはいつも甘い香りがする。
今もすぐそばで立つ香り。そしてタバコの香りが苦味を足す。
風は秋を含むようになった。
火照った頬を冷ますには心地良い風。
安「こうやってると、頭にメロディーが浮かんでくる。」
私に言ってるのか、独り言なのか。
そういえば、作曲もしてるって聞いた事があった。どんな曲を作ってるんだろう？
安「〜♪」
虫の声が囁く夜に、安田さんのハミングが混ざる。
目を瞑って、その声に耳を傾けていた。
そんな夏をいくつか越え、その度に惹かれていく心。
夏の終わりが待ち遠しくなっていた。
そして、初めて会った頃の彼の年齢も越えた25歳の夏。
今年も夏が去っていこうとしている。
そして予約表には彼の名前があった。
"安井ショウタ"
今年も、彼がやってくる。
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∞みくちー∞(プロフ) - 今まで沢山の方の沢山の作品を読んできたけど、この小説が1番心に沁みました！設定も自然で、すごく読みやすかったです♪ (2015年9月13日 18時) (
レス) id: d1bc34f985 (このIDを非表示/違反報告)
安子LOVE♪(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！本当にありがとうございましたm(_ _)m読んでいると、本当に実話なんじゃないか？と思うくらい胸がキュンキュンしました(///∇///)話の終わりもスゴく素敵でした！これからも応援しています!!がんばってください(^o^) (2015年9月8日 21時) (レス) id: cfbcf1d961 (このIDを非表示/違反報告)
咲良 - 完結おめでとうございます。ヤスは本当に海が似合いますよね！年に一度しか会えないなんて織姫と彦星みたいで、この前の七夕に願いを。思い出しました！素敵なお話ありがとうございました。残りわすがですが楽しみにしていますね！！ (2015年9月7日 17時) (レス) id: afdfce2af6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんちぱ(プロフ) - 情景が目に浮かびます。クジラとペンギンを聴きながら読むこの作品は本当に最高でした！ (2015年9月7日 17時) (レス) id: 4717b36750 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - リアル感満載でしたー。ホントにヤスくんてこんな感じなんちゃうかなーって。ヤスくんの誕生日、ワタシは免停の講習日…エエーッなんか嫌（笑） (2015年9月7日 14時) (レス) id: 452c6ad3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎみっく
| 作成日時：2015年9月2日 14時
