フョードルの妹に誘拐された重力使い (ページ30)

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弐拾捌ページ30

太宰Side

中也が誘拐されてから一週間が過ぎた。私は乱歩さんには待ってれば良いと云われたが森さんに手紙を見せるとポートマフィア総出で中也の捜索が始まってしまった(特にに姐さんが中也捜索に力を入れていた)。

然し中也は見つからず、何の手掛かりも得る事が出来なかった。

探偵社にもポートマフィアから捜索の協力をお願いされたが乱歩さんがお手上げお手上げの繰り返しで手掛かりなし。

魔人フョードルの方も個人的に捜索してる様だがこちらと同様、何の手掛かりも得ていなかった。

そして現在私は一応中也の捜索も兼ねて敦君と鏡花ちゃんと共に水族館へ来ていた。

敦「あの、何故水族館に来たんですか？」

太宰「なんとなく。」

敦「そんな理由で！？そもそもこんな見つけやすい場所には居ないと思うんですけど...」

鏡花「一応彼の人の写真は持ってるけど、目撃情報は得られないと思う。」

太宰「まあまあ。可能性があるかもしれないじゃないか。」

多分ないけどね。時間潰しにはなりそうだし←

太宰「ほら、チケット買うついでに受け付けの人に聞いてみようよ。」

敦「わかりました。....あの、大人二枚と中学生一枚、それとこの写真の男性見ませんでしたか？」

敦君はチケットを頼むと共に受け付けの人(男だった⤵︎)に中也の写真を見せた。まあ、多分外れだろうけど....

受け付け員「あ、この方なら先程小さなお子様と一緒に入って行きましたよ。」

太宰/敦/鏡花「え？？」

受け付け員「何方も珍しい髪の色でしたから間違いありません。」

敦「太宰さん...」

太宰「とりあえず入ろう。」

そして私達はチケットを購入し(私と敦君で割り勘した)、水族館の中へ入った。

鏡花「ポートマフィアには連絡するの？」

太宰「中也を見つけたらにした方が良い。此処は親子連れも多いからね。」

敦「でも、あれだけ探したのにこんなあっさり情報を得られるものなんですか？」

確かに一週間も探し何の手掛かりもなかったのにこんなにも簡単に見つかる訳が...

「中也お兄ちゃん見て見て！あのお魚下に顔がある！」

中也「お、アレはエイだな。けどあれは顔じゃなくて鼻と口だな。目はちゃんと上に付いてるぞ。」

太宰/敦「居たぁぁぁぁぁぁ！！」

何で居るの！？

中也「うおっ！な、なんだ？って、青鯖達じゃねえか。何してんだよこんな所で。」

太宰「否...君こそ何してるの？」

中也「？そんなのAと水族館で魚見てるに決まってんだろ。馬鹿か？」

否馬鹿は君だよ