『鬼滅の刃』無惨×夢主 ページ6
※無惨様の見た目は月彦さんの状態
※夢主くんが言う”男”や”彼”は無惨様のことです
人間夢主くん
・一般人
┋
┋
┋
今日は用事が長引いて帰りが遅くなってしまった。
疲れてるので早く帰ろうといつもは通らない裏道を歩く。
人通りは無く薄暗い不気味な道だから正直通りたくない…がまぁ早く帰って寝たいという欲には勝てない。少し怖がりながら早足で歩く。
しばらく歩いていると、少し離れた辺りに人影が見えた。
現在進行形でこの道を歩いている俺が言うのもなんだが、こんな真夜中にこんな不気味な道にいるのなんてろくな奴じゃないだろう。
………怖いもの見たさというものは本当にあるらしい。人影にバレない程度に少しずつ近づく。
近づいていくにつれて段々と人影の正体が鮮明に見えてくる。
人影の正体である男は人を殺していた。
『ッ!?』
人間は本当に驚くと声も出ないようだ。
咄嗟に物陰に隠れて震えながら少し顔を出して男の方を覗くと、辺りを真っ赤に染めあげるその男の顔が見えた。
その瞬間、俺はその男に
一目惚れをした。
人殺しを見てこんな感情を抱くなんて自分でもおかしいと思う。そんなこと分かっている。
でも、真っ赤に濡れ、月明かりに照らされる目の前の男はすごく美しいのだ。息を呑むほど美しいという言葉の意味を初めて理解できたよ。
殺されてもいい…そんな物騒な考えが思い浮かび、男に声を掛けようとしたがいつの間にか男はいなくなっていた。
ほとんど目を離していなかったのに…消えた…?
彼は一体何者だったのか…少しくらい話したかったな…なんて考えて歩いたいたら家に着いていた。
男に心を奪われ何もする気が起きないし、知らぬ間に蓄積されていた睡魔も一気にドッと出てきたので今日はもう寝ることにした。
床についてからもあの男が頭から離れない。名前も何も知らない奴にここまで溺れてしまうとは…
またいつか会えるといいな。そう願って俺は眠りについた。
──ガタッ
窓の方からした物音で目を覚ます。
『……ん…何の音…?』
寝起きで少しぼやける目を擦り、窓を見る。
そこには俺の心を奪った彼がいた。
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピッピ168号 - んっ”っ”っ”♡ダンロンはてぇてぇっっっ♡ (5月24日 18時) (レス) @page11 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:矢車菊 | 作成日時:2022年12月13日 0時