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貴方side.
身をすくませた私を見て、赤司先輩が妖しく笑う。
完全にこの状況を楽しんでる。
赤「やっぱり、ココ弱い?」
貴「っ……最低……んっ」
反抗すると、また耳をいじめられた。
身をすくませ、声を押し殺そうとしている姿が気に入ったのかなんなのか、
赤司先輩は執拗に耳を攻めてくる。
理性をもってかれそうになる中で、私はふとあることに気づいた。
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――やっぱり、キスはしてこない。
赤司先輩と私はまだ「唇のキス」を交わしたことがない。
私が口にしたらぶん殴ると脅したからなのか。
赤司先輩は求めてこないが、このままお預けというのもいかがなものだろう。
と、その先は考えられなかった。
赤司先輩が突然、やめたからだ。
貴「先輩……?」
赤「……しろ」
貴「え?」
先輩はぽふ、と私に頭を預けると
赤「……もうすこし自分を大切にしろ」
貴「赤司先輩……」
赤「桃井が人質に取られていたし、あの状況ではああするしかなかったことくらい
わかってる。
でも、なにもお前がいくことなかったんだ」
さっきとは打って変わって、しんみりとした空気が流れる。
実は、そうとう心配していたようだ。
赤「相手は経験者だったけど、なにもあの場で渡り合える人間がAだけだったわけじゃない
むしろ十分すぎた。
青峰は見てのとうり喧嘩慣れしているし、他にもパワー型だったらいくらでもいた。
周りを頼れば、お前が危険になることもなかったんだ。
自分ひとりで物事を解決しようとするな。
周りを巻き込んで利用しろ。
そうじゃないと、いつかお前自身が倒れることになる」
まるで教師のようなその物言いに、私は素直に「はい」と頷いた。
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きど - すごく面白いです!!応援してるのでこれからも無理せずがんばってください^^ (2013年10月5日 14時) (レス) id: 82ed55ee42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - ユナンさん» ありがとうございます!! 意識してギャグってるわけじゃないんですけど……おもしろいんだったらよかったです!! 更新頑張ります (2013年9月24日 21時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)
ユナン - とても面白くて何度も読み返しちゃいます!更新待ってます♪( ´▽`) (2013年9月24日 18時) (レス) id: 3ebd1ea4eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - りんさん» ありがとうございますヾ(●´□`●)ノ【゚+。・oアリガトウo・。+゚】ヾ(○´□`○)ノ 頑張って更新するので……待っててください!! (2013年9月22日 13時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - 癒羽日さん» 初コメですよね? ありがとうございます!! 赤司先輩ステキといってくれて嬉しいです!! キセキあんまり出番ないんですけど……頑張って出番増やしますwwwww ありがとうございます (2013年9月22日 13時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきみだいふく。 | 作成日時:2013年9月15日 23時