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baby*44 ページ45

現実味のない話だと、夢のようだと思った。



自分の愛する人が、

決してこの想いは通じないとさっきまで諦めていた人が、


私を愛してくれていたと言う。
しかも高校時代から。


その上、プロポーズまで。

子供ができたからではなく、
私だからしたいのだと。





実感が湧かなくて、本当に夢でも見てるんじゃないかと思わず頬をつねってみたけれど、やっぱり痛い。

唇がわなわなと震える。
涙が目の端に滲む。







「…花宮さんのために離れたのに」

「余計なお世話だバァカ。お前に心配されなくてもオレは優秀だから、身内が増えたくらいで仕事でヘマなんてしねぇんだよ」

「素敵な人だってもっとたくさんいます」

「生憎もうそいつらには食指が動かないことは実証済みなんでね」

「だって、私なんかが、こんな」

「そのお前なんかに惚れたせいで危うく婚期逃すところだった奴に今更何言ってんだ」

「私、かなり面倒臭いですよ…?浮気とか絶対に許せないですもん」

「望むところだ。お前だって浮気してみろ。二度と家から出さねぇぜ」

「重荷になりませんか…?」

「なるに決まってんだろ。ガキだって本当は嫌いなんだ。それでもお前とだったら何とかなりそうだからこう言ってんだろ。……つーかさ」





いい加減、腹くくれよ。



花宮はにやりと、お得意の悪どい笑みを顔に乗せる。


答えなんて分かり切ってるくせに言わせようとするのだから、やはり彼は意地悪だ。


こんな人とまともに付き合えるのもきっと私しかいない。

そう思うと笑えてくる。



最終的には彼の毒牙にかかって、蜘蛛の巣に捕らわれてしまったけれど、それもこれも花宮さんだから。

この人ならいいやなんて思えちゃうんだ。





「好きです、花宮さん。結婚してください」





途端に唇が重なった。

何ヶ月かぶりのキスは熱かった。

頬を温かい涙が伝う。



もう離しはしないと言うように力強い腕で抱きしめて求めてくれるのが、

この上なく幸せで、私もその首に腕を回す。




…私だって、
もう何があったって花宮さんのこと、

手離してあげないんだから。



*

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チベスナ(プロフ) - この作品で花宮さんめっちゃ好きになりました....執着からくる一途さがもう素晴らしい、何より花宮さんぽい恋愛すぎて尊い(語彙力) (2020年9月10日 2時) (レス) id: d26d5f7a91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - もうやばいめっちゃ名作じゃないですかああああ花みゃーが格好良すぎる…そりゃ一日で殿堂入りしますよこれは! (2020年3月10日 19時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 5話でやっと名前が「(名前)」のままだったことに気づいた我。ていうナニコレ序盤でもうにやけが止まらなさすぎるんですけど…神ですか? (2020年3月10日 18時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
- 感動したーーーーーーー!!!! (2019年11月27日 20時) (レス) id: d95af1f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最高過ぎです。語彙力どうでもいいぐらい最高です。最後の高尾何なんですか?涙が出そうでしたよ? 本当作者さん何で高尾をもっとイケメンにさせちゃうんですか??? (2019年5月2日 23時) (レス) id: 1dd2715002 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モブA | 作成日時:2015年2月28日 0時

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