baby*37 ページ38
「……ふざけんなよ」
絞り出すような低い小さな声で花宮サンはそう言った。
雰囲気が変わった。
さっきまでの挑発するような癪にさわる態度が消えて、その突然の温度差に警告音が頭の中で響く。
恐らくオレのセリフが、花宮サンの中の地雷を踏み抜いてしまったのだろう。
しまったと思ったけれどもう遅い。
「あいつから手を引けだぁ?」
縄張りを荒らされて怒り狂う獣のような瞳で睨まれて、思わず呼吸が止まる。
いつも余裕そうに誰かを嘲笑ってきたこの男が
そんな、そんな全力で嫌悪丸出しな顔をするのか。
「誰がんなことするかよバァカ!こちとら何年がかりであいつを丸め込もうとしてきたか分かってんのか、あ?」
「…そんなの知らねっすよ」
なんとか彼の発する空気に押されないよう言葉を紡ぐ。
刺すような視線を揺らさないまま、花宮サンはまた口を開く。
「計画通りにいってねぇのはこっちだって一緒なんだよ。つーかあいつを守る権利とかガキできたから責任とるとか、んなもん知るか。どうでもいいっての」
その言葉に、何か拍子抜けしたというか
安心したというか。
ああ、なんだ。
そうだったんだ。
「ガキできようができまいが関係ねぇ。あいつはオレのだ。異論は認めない」
なんだかんだでこの人も、
「はなみや、さん…?」
「!……A」
「(かなり愛しちゃってんじゃん、Aちゃんのこと)」
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チベスナ(プロフ) - この作品で花宮さんめっちゃ好きになりました....執着からくる一途さがもう素晴らしい、何より花宮さんぽい恋愛すぎて尊い(語彙力) (2020年9月10日 2時) (
レス) id: d26d5f7a91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - もうやばいめっちゃ名作じゃないですかああああ花みゃーが格好良すぎる…そりゃ一日で殿堂入りしますよこれは! (2020年3月10日 19時) (
レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 5話でやっと名前が「(名前)」のままだったことに気づいた我。ていうナニコレ序盤でもうにやけが止まらなさすぎるんですけど…神ですか? (2020年3月10日 18時) (
レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
き - 感動したーーーーーーー!!!! (2019年11月27日 20時) (
レス) id: d95af1f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最高過ぎです。語彙力どうでもいいぐらい最高です。最後の高尾何なんですか?涙が出そうでしたよ? 本当作者さん何で高尾をもっとイケメンにさせちゃうんですか??? (2019年5月2日 23時) (
レス) id: 1dd2715002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モブA
| 作成日時:2015年2月28日 0時


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