９話…噂 ページ9
祖母が行ってしまったから祖父の家に帰る。縁側から入ると何故か生徒会が居た。
姉の媚びるような甘い猫撫で声が聞こえる。ワイテルズの所行きたい。
祖父に声かけて先に帰るか。奥の椅子に座って皆の様子を見てる祖父に近付く。
「おじいちゃん、私行きたい所があるk」
あるから先に帰るね。元気でね。そう発したかったけど遮られた。甲高い声に。
姉貴「おじいちゃん！私のお友達紹介するね！生徒会の皆！」
祖父の手を引っ張って立ち上がらせようとする姉。急に引っ張られて追い付かなかったのか転びかけた祖父。
急いで祖父の前に行って転びかけた祖父を受け止めた。
祖父「うぅっ、」
「大丈夫？」
祖父「あぁ、何とか」
姉貴「ごめんなさい！おじいちゃん、怪我してない？」
祖父の体を抱き起こそうとする姉。
祖父「親切なお姉さんも居たもんだ。見知らぬ老人を助けてくれるとは」
そう言えば祖父は認知症だったな。もう家族の事も覚えてるか危ういんだっけ。
姉貴「ふふっ、おじいちゃんったら、姫華を忘れるなんて冗談は笑えないわよ？」
姉は祖父から手を離した。そうとう怒ってるなこれ。
祖父「あぁ、姫華かい。A、少し手をかしてくれるかい？」
こっちに手を伸ばして優しく笑う祖父。
「おじいちゃん。私の事忘れてないの？」
祖父「当たり前じゃないかぇ。たまに来ては早苗を手伝ってくれているだろう？」
奥から早苗叔母さんがにっこり笑ってる。
叔母さんを手伝いにたまにだけど来ていたこと、祖父は忘れてなかったんだ。
祖父の手をとってゆっくり座らせた。頭に手を置かれてありがとうと撫でられる。
「おじいちゃん、私行きたい所があるから、少し先に帰るね。また来るから元気でね」
祖父「あぁ、気を付けて帰るんだよ」
優しく笑いながら手を振る祖父。手を振り返して縁側から出た。
？？「おい！」
祖父の家の門を潜ろうとした辺りで呼び止められた。振り向くとロボロ先輩が居た。
「何ですか？ロボロ先輩」
ロボ「…お前、噂の事お前ちゃうやろ！」
「どんな噂が立っているのかわかりませんがそう思われるならそうなのでしょう」
ロボ「お前はぶりっ子で性格悪くて姫華の事虐めまくっとるっちゅう噂や！」
何それ姉の事じゃん。え？それですら人の事にしてるの？
「なら先輩の言う通り違いますね。話がそれだけなら失礼します」
立ち去るときに小さくすまんかったって言ってたのは聞こえなかった。
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ぴく(プロフ) - 社会人なるまで描くの良いと思います！最近見始めました！！ (2020年9月21日 12時) (
レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - Twitterフォローしたんですが伝え方がわからなくて、、コメ欄で伝えます笑 (2020年8月16日 0時) (レス) id: 00103a5288 (このIDを非表示/違反報告)
(\\~\\)めじぇのさぷ - あっち！こっち！そっち！ボッチ！？！？なんていい掛け声なんだ……(使お) (2020年8月15日 2時) (レス) id: 7ce5097465 (このIDを非表示/違反報告)
KANASA19760527(プロフ) - pkさん妖怪説 (2020年7月19日 22時) (レス) id: 386a561804 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿の者 - クラスが一緒でんかよく〜はらっだぁと日常組の事です() (2020年7月18日 9時) (レス) id: e5eb2b3e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モルモット | 作成日時：2020年6月9日 14時
