潜入捜査官やまだ(×ym) (ページ9)

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「高木くん…二人で行動したら目立っちゃうんじゃない…？やっぱり俺も後ろからこっそり…」

「あんた刑事にしては弱っちそうだからな。あっさり高校生に騙されるし。」

「う…」

「俺が守ってやるよ。」

有岡さんと別れ、高木くんと二人で自然な雰囲気を装いながら(装えてるようには思えないけど)

オヤジ狩りの犯人(仮)を尾行している俺は

何故か高木くんと手を繋いでいる。

「でも、手を繋ぐ意味は…あるのかな…？」

「目ぇ離したらすぐうろちょろしそうだし。」

「しないよ！これでも大人だからね？！」

「しー。気付かれる。」

「っ、」

チッ、このくそヤンキーめ！

言ってることはごもっともだから尚更ムカつく…！！

くそヤンキーに一発言ってやりたいところを我慢しながら優等生くんをつけていると、

「あれ……誰だろ…」

「…あんな奴学校にはいなかったな。見たことねぇ。」

優等生くんが見知らぬ青年と接触した。

その青年の手には

「金属バット……！」

「これはアタリかもな…」

野球をするような格好でもない青年と金属バットは不釣り合いで、どう考えても怪しい。

「向こうは武器を持ってるみてぇだし、二人じゃ危険か……」

高木くんがそう言って立ち上がるから、俺も作戦の立て直しを提案しようとした

その時、

「うん…ここは一旦有岡さんと合流して……

っ、危ない…！！高木くん！！！！！！」

「…？！」

いつからそこにいたのか…

高木くんの後ろにいた別の青年が、

金属バットを振りかざした…