潜入捜査官やまだ(×ym) (ページ5)

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「で？刑事さんがこの学校になんの用なの？」

皆さん、こんにちは。

今おれはヤンキーに脅されています。

「え、えと……おれは刑事じゃ…」

「言えねぇの？」

いきなり現れた金髪襟足遊ばせ系ヤンキーに口を塞がれ、校舎の踊り場まで拉致られた俺。

なんでか知らないけど潜入捜査のこと知ってるみたいだし…

なんで？！どこでバレた？！

これじゃ俺、クビになっちゃう…！！

「いや、言えないっていうか…君誰…？っていうか……」

「あ？」

「ひっ…！」

「ﾁｯ…なかなかしぶてぇチビだな…」

今ものすごく失礼なことを言われたような気がするのは気のせいだろうか。

「も、もういいかな…次の授業間に合わな…」

ドンッ

グダグダしていると顔の横で感じた衝撃。

所謂「壁ドン」なるものをされた俺。

「…えっとぉ……」

「正直に吐けよ。じゃねーと…

次のターゲットはお前だぜ？」

「？！」

それってつまり………

「君が、おやじ狩りの主犯、なの…？」

「はっ、だったら何？」

もしそうなら…

「もしそうなら、君には俺と一緒に警察に行ってもらうことになる。」

「…やっぱり、あんた刑事なんだな？」

「うん。」

こんなに簡単に解決するとは思わなかったけど、被害が大きくなる前に

俺がここで彼を捕まえなきゃ…

「ぷっ…」

「え？」

「あはははは！！笑」

緊迫な空気になったかと思いきやいきなり爆笑しだしたヤンキーくん。

「え、な、なに…？」

「吐いたな。」

「へ？」

ヤンキーくんはニヤリと不気味な笑みを浮かべると

「今返事したな？刑事だって。」

「あ、」

ぺろりと舌なめずりをした。