検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:26,558 hit

>>4 ページ5

「こんなとこにいたんだ。」

「……」

「いきなり何も言わずにいなくなっちゃうんだもん…寂しかったよ?」





何言ってんだか…


俺らの仲は、もうとっくの昔に終わってたのに。



ああ、これがただの夢ならいいのに。

忘れたいと思ってた矢先にこれだ。




未だに女々しく引きずってる俺が悪いんだけど。


いや、こいつも悪い。

なかなか忘れさせてくれないんだもん。








「…寝るなら、ベッド使って…」







胸がじくじく痛む。






「…やまは?」

「俺はソファで寝る…」

「いや、悪いよ。俺がソファ借りていい?」

「…いいからベッド使って。」







せっかくの再会だというのに素直になれない自分が



惨めで大嫌い。







「もう寝るの?…ご飯、まだなんじゃないの?」


「…交通費、テーブルの上に置いとく。一万あれば足りんだろ。…どこに住んでんのかは知らんけど…」

「……」

「…そんで明日の朝には帰って。」

「…やま、」

「帰って。」






全部、間違えた俺が悪いのに。

気持ち悪い、普通じゃない俺が悪いのに。



自分勝手に突き放す。




お節介をやいたのは自分で、自業自得なのにね。







でも、








昔と同じように接してくれる裕翔くんと居ると

なんだか惨めな気持ちになる。









「おやすみ。」









大嫌いな自分の存在を肯定しようとしてくれているみたいで、




気持ち悪い。

>>5→←>>3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
223人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひじり(プロフ) - 山田くんが、等身大の悩みを抱えた男の子って感じで、可愛くて愛おしいです!裕翔くんの気持ちも気になりますっ!なんだかどんどん続きが読みたくなっちゃいました!ステキなゆとやまをありがとうございます!!頑張ってくださいっ!!!! (2018年8月23日 0時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山田マンボウ | 作成日時:2018年3月25日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。