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「こんなとこにいたんだ。」
「……」
「いきなり何も言わずにいなくなっちゃうんだもん…寂しかったよ?」
何言ってんだか…
俺らの仲は、もうとっくの昔に終わってたのに。
ああ、これがただの夢ならいいのに。
忘れたいと思ってた矢先にこれだ。
未だに女々しく引きずってる俺が悪いんだけど。
いや、こいつも悪い。
なかなか忘れさせてくれないんだもん。
「…寝るなら、ベッド使って…」
胸がじくじく痛む。
「…やまは?」
「俺はソファで寝る…」
「いや、悪いよ。俺がソファ借りていい?」
「…いいからベッド使って。」
せっかくの再会だというのに素直になれない自分が
惨めで大嫌い。
「もう寝るの?…ご飯、まだなんじゃないの?」
「…交通費、テーブルの上に置いとく。一万あれば足りんだろ。…どこに住んでんのかは知らんけど…」
「……」
「…そんで明日の朝には帰って。」
「…やま、」
「帰って。」
全部、間違えた俺が悪いのに。
気持ち悪い、普通じゃない俺が悪いのに。
自分勝手に突き放す。
お節介をやいたのは自分で、自業自得なのにね。
でも、
昔と同じように接してくれる裕翔くんと居ると
なんだか惨めな気持ちになる。
「おやすみ。」
大嫌いな自分の存在を肯定しようとしてくれているみたいで、
気持ち悪い。
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ひじり(プロフ) - 山田くんが、等身大の悩みを抱えた男の子って感じで、可愛くて愛おしいです!裕翔くんの気持ちも気になりますっ!なんだかどんどん続きが読みたくなっちゃいました!ステキなゆとやまをありがとうございます!!頑張ってくださいっ!!!! (2018年8月23日 0時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2018年3月25日 20時